5歳児が喜ぶ「う」から始まる言葉リスト!しりとりで語彙力も育つ親のカンニングペーパー

[著者情報]

市川 はるか(いちかわ はるか)
言葉遊び知育アドバイザー / 元幼稚園教諭
幼稚園教諭として10年間、延べ3,000人の幼児と接し、遊びを通じた語彙力発達を研究。現在は「親子で楽しむ言葉遊び」をテーマに、子育てメディアでの執筆や知育ワークショップを開催中。
読者へのメッセージ: 「『うさぎ』の次が出てこなくて焦るお母さん、大丈夫ですよ。元幼稚園教諭の私も、現役時代はポケットに『魔法の言葉リスト』を忍ばせていました。今日から、しりとりは焦る時間ではなく、お子さんの成長を喜ぶ最高の知育タイムに変わります!」


「『う』だよ!お母さん早く!」と、お子さんに急かされてドキッとしたことはありませんか?

保育園の送り迎えの車中や、病院の待ち時間。スマホを見せずに時間を繋げる「しりとり」は親の強い味方ですが、「うさぎ」「うし」と言った後に言葉が続かず、沈黙が流れてしまうのは辛いものですよね。

実は、「う」から始まる言葉は、5歳児にとって身近な単語の宝庫である一方で、しりとりを終わらせてしまう「ん」で終わる言葉(トラップワード)が非常に多い文字でもあります。

 

この記事では、元幼稚園教諭の視点から、5歳児が「知ってる!」と目を輝かせ、かつ「ん」を回避して長く続けられる「う」の言葉を厳選して紹介します。

この記事を読み終える頃には、次に「う」が回ってきても、余裕を持って笑顔でお子さんと向き合えるようになっているはずです。


「うさぎ」の次は?親がしりとりで言葉に詰まる「本当の理由」

「どうして自分はこんなに言葉が出てこないんだろう」と、自分を責める必要はありません。

お母さんがしりとりで言葉に詰まってしまうのには、明確な理由があります。

それは、大人の脳が「正確な言葉」を探そうとする一方で、しりとりというゲームの特性上、「特定の文字で始まり、かつ『ん』で終わらない言葉」という厳しい制約が無意識にプレッシャーとなっているからです。

特に「う」という文字は、「うどん」「うんち」「うんてん」など、子供が大好きで真っ先に思い浮かべる言葉の多くが「ん」で終わってしまいます。

 

幼稚園の現場でも、しりとりが「う」で止まってしまう場面を何度も見てきました。

しかし、しりとりは単なる勝ち負けのゲームではありません。

しりとり遊びは、言葉を音の単位で捉える「音韻意識(おんいんいしき)」を育てる、小学校の国語学習の極めて重要な土台となります。

親が適切な言葉を提示して遊びをリードすることで、お子さんの音韻意識は自然と高まり、語彙の引き出しも増えていくのです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 言葉に詰まったら「お母さんも探し中だよ、一緒に探そう!」と、考える過程を実況中継してください。

なぜなら、親が完璧である必要はなく、むしろ「言葉を探す楽しさ」を見せることで、子供は語彙を増やすことへの興味を強く持つようになるからです。この「一緒に楽しむ姿勢」こそが、お子さんの知的好奇心を育む一番の栄養になります。


【厳選】5歳児の「知ってる!」を引き出す「う」の言葉リスト3選

5歳児の語彙発達段階において、最も理解しやすく、記憶に定着しやすいのは「動物」「食べ物」「身近な物」の3大カテゴリーです。

このカテゴリーから言葉を選ぶことで、お子さんは「それ知ってる!」という達成感を得ることができます。

以下の表は、しりとりでそのまま使える「カンニングペーパー」です。お子さんに教える時の「一言ヒント」も添えました。

📊 比較表
【5歳児向け「う」の言葉リストと教え方ヒント】

カテゴリー 言葉(ん、で終わらない) 子供への一言ヒント(意味の教え方)
動物 うぐいす 「春になると『ホーホケキョ』って鳴く、綺麗な鳥さんだよ」
動物 うちゅうじん 「お空のずっと遠く、宇宙に住んでいるかもしれないお友達だよ」
食べ物 ういんなー 「お弁当に入っている、赤くて美味しいアレだよ!」
食べ物 うぇはーす 「サクサクしてお口の中で溶ける、四角いお菓子だよ」
身近な物 うちわ 「夏にパタパタして、涼しい風を作る道具だね」
身近な物 うしろ 「結衣くんの『うしろ』に誰がいるかな?(場所を教える)」

「うどん」はNG?しりとりを長く続けて語彙力を伸ばす3つのコツ

しりとりを長く続けるためには、親が「ん」で終わる言葉を上手に回避し、お子さんを誘導する戦略が必要です。

特に「う」から始まる言葉には、強力な「ん」トラップが潜んでいます。

「うどん」や「うんち」は子供が真っ先に言いたがる言葉ですが、これらが出るとゲームが終了してしまいます。

親が先回りして「ん」で終わらない言葉を提示することで、ゲームの継続時間を延ばし、お子さんが新しい言葉に触れる機会を増やすことができます。

【「ん」トラップ回避!言い換え変換表】

子供が言いそうな言葉 親が提示する「代わりの言葉」 変換のポイント
うどん うめぼし 同じ食べ物カテゴリーで、酸っぱい顔をして見せると喜びます。
うんち うちゅうじん 子供が好きな「面白いもの」カテゴリーで興味を逸らします。
うんてん うま 乗り物(運転)から、乗れる動物(馬)へ連想を繋げます。

しりとり遊びと語彙力アップの関係性において、最も効果的なのは「言葉の意味をセットで伝えること」です。

単に「『う』は『うみ』だよ」と言うだけでなく、「夏に行った、青くて広い海だね」と付け加えることで、お子さんの脳内では「音」と「実体験」が結びつき、語彙が深く定着します。

幼児期に豊かな語彙に触れた子供は、その後の読解力や学習意欲が高い傾向にあります。しりとりは「語頭」と「語尾」を意識させるため、小学校入学前の「ひらがな学習」の土台となります。

出典: 幼児の語彙発達調査 – 国立国語研究所


親子のしりとりQ&A:子供が「ん」で終わる言葉ばかり言う時は?

現場でよく受ける、お母さんたちからの切実な質問にお答えします。

Q. 子供がわざと「うどん!」と言って、ゲームを終わらせてしまいます。

A. 5歳児にとって「ん」で終わらせるのは、一種の「いたずら」や「注目集め」であることも多いです。そんな時は「あちゃー!『ん』がついちゃったから、お母さんの負けかな?次は『ん』がつかない魔法の言葉を探してみようか」と、負けを認めつつ、新しいルール(魔法の言葉探し)を提案してみてください。

 

Q. 「うさぎ」ばかり何度も言います。他の言葉を教えるべきですか?

A. 同じ言葉を繰り返すのは、その言葉が自分の中で「完璧に使える武器」になっている証拠です。無理に否定せず、「また『うさぎ』さんだね!耳が長くて可愛いもんね。じゃあ、お母さんは『う』から始まる別の動物……『うま』にしてみようかな!」と、親が新しい選択肢を見せてあげるだけで十分です。


まとめ

今日から、お子さんとのしりとりで「う」が回ってきても、もう怖くありません。

  1. 「動物・食べ物・身近な物」の3つから選ぶ
  2. 「ういんなー」「うちわ」「うみ」の3つだけメモしておく
  3. 「ん」がついたら「次は魔法の言葉を探そう」と笑い飛ばす

この3つのポイントを意識するだけで、お母さんの焦りは消え、お子さんの語彙力は遊びの中でぐんぐん伸びていきます。

お母さんの笑顔こそが、お子さんの言葉を育む一番の魔法です。

今日の帰り道、ぜひ「ういんなー」や「うちわ」を繰り出してみてください。

お子さんの「お母さん、すごい!」というキラキラした笑顔が見られるはずですよ。


[参考文献リスト]

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