「おでこが広いから」「顔が丸いから」といった理由で、前髪を上げるアップバングを諦めていませんか?
結論からお伝えすると、アップバングは「前髪をすべて上げきらない」というポイントさえ押さえれば、どんな顔型の人でも似合わせることが可能です。
この記事では、メンズ専門スタイリストの視点から、あなたの顔型を理想の「卵型」に近づける黄金比の作り方と、初心者でも朝10分でプロ級の仕上がりを再現できるセットルーティンを解説します。
読み終える頃には、鏡の前で迷うことなく、自信を持って前髪を上げられるようになっているはずです。
[著者情報]
執筆者:ヒロ(HIRO)
メンズ専門ヘアスタイリスト / メンズ美容コンサルタント(歴12年)
年間2,000人以上のメンズカットを担当し、骨格診断に基づいた「似合わせ」技術に定評がある。自身もかつては「おでこの広さ」に悩み、前髪を上げることに強い抵抗を感じていた経験を持つ。現在はYouTubeやSNSを通じ、初心者でも失敗しないセルフスタイリング術を発信中。
読者へのメッセージ: 「僕も20歳の頃、勇気を出して前髪を上げたら『なんか違うな』と絶望した経験があります。でも、それはセンスがないからじゃなく、単に『自分の顔型に合わせた上げ方』を知らなかっただけ。絶対に失敗させない方法を教えます。」
なぜ「前髪を上げると変」になるのか?初心者が陥る3つの罠
「勇気を出しておでこを出してみたけれど、鏡を見ると違和感しかない……」
そんな経験はありませんか?
アップバングで失敗する原因は、あなたの顔立ちのせいではなく、多くの場合、以下の3つの「罠」にハマっていることにあります。
- 「全上げ」の罠: 生え際の両端(角の部分)まで完全に露出させてしまうと、顔の面積が強調され、顔が大きく見えたり、おでこの広さが際立ったりしてしまいます。
- 「ワックス頼み」の罠: 髪を立たせようとしてワックスを大量に付けてしまうと、ワックスの重みで時間が経つにつれて髪が潰れ、不潔な印象を与えてしまいます。
- 「ドライヤー軽視」の罠: セットの土台はドライヤーで作るものです。ドライヤーでの根元立ち上げが不十分なままワックスを付けても、理想の形をキープすることはできません。
アップバングにおいて、前髪の上げ方と顔の露出面積のバランスは、第一印象を左右する極めて重要な関係にあります。

【顔型別】あなたに似合う「黄金比」はこれ!セルフ診断シート
アップバングの目的は、単に前髪を上げることではなく、「顔型(丸顔・面長など)」を理想的な「黄金比(卵型)」へと補正することにあります。
自分の顔型に合わせたボリュームの出し方を知ることで、誰でも「似合っている」状態を作ることができます。
以下の比較表を参考に、自分の顔型に最適なセット戦略を確認してください。
📊 比較表
【顔型別・アップバングの似合わせ戦略】
| 顔型のタイプ | 目指すべき補正方向 | セットのポイント |
|---|---|---|
| 丸顔 | 縦のラインを強調する | トップに高さを出し、サイドのボリュームを徹底的に抑える。 |
| 面長 | 横のラインを意識する | トップを高くしすぎず、前髪を斜めに流して上げる。サイドに少し厚みを出す。 |
| 四角顔 | 直線を曲線で和らげる | 生え際の角を隠すように前髪を下ろし、全体に丸みのあるシルエットを作る。 |
顔型と黄金比の関係性は、建築の設計図のようなものです。
丸顔なら縦に、面長なら横に視線を誘導することで、周囲に「バランスが良い」と感じさせる視覚効果を生み出すことができます。
朝10分で完了!失敗ゼロの「3ステップ・ルーティン」
「セットに時間がかかる」という悩みも、正しい手順を知れば解決します。
アップバングの完成度は、「ドライヤー(8割)」「ワックス(1割)」「スプレー(1割)」という比率で決まります。
ステップ1:ドライヤー(セットの8割)
髪を濡らした後、前髪の根元を下から上に持ち上げるように温風を当てます。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 温風で形を作った後、必ず「5秒間の冷風」で冷ましてください。
なぜなら、ドライヤーの熱と髪の形状記憶には密接な関係があり、髪は「熱が冷める瞬間」にその形が固定されるからです。 多くの初心者は温風だけで終わらせてしまいますが、この5秒の冷却が1日中崩れないキープ力を生みます。
ステップ2:ワックス(セットの1割)
枝豆1粒分を手に取り、透明になるまで手のひらで伸ばします。
後ろから順に付け、最後に手に残った少量で前髪の毛先を整えます。
ステップ3:スプレー(セットの1割)
仕上げに、髪から20cmほど離してスプレーを吹きかけます。

「おでこが広い」「M字が気になる」……よくある不安へのプロの回答
最後に、僕がサロンで最も頻繁に受ける質問にお答えします。
Q:おでこが広いので、出すと余計に目立ちそうで怖いです。
A:実は、アップバングにした方がおでこの広さは目立たなくなります。
これには明確な理由があります。
前髪を下ろしていると、前髪の隙間から見えるおでこの肌色が「影」のように強調され、かえって視線が集中してしまいます。
一方で、アップバングは視線を顔の上部(髪のボリューム)へと誘導するため、おでこの広さそのものがデザインの一部として馴染んでしまうのです。
生え際の角(M字部分)が気になる場合は、そこだけ前髪を少し残して隠す「角隠しテクニック」を使えば、小顔効果を得ながら爽やかさを演出できます。
まとめ
アップバングは、決して「選ばれた人だけが似合う髪型」ではありません。
- 「全上げ」せず、生え際の角を隠すこと
- 自分の顔型に合わせて、トップやサイドのボリュームを調整すること
- ドライヤーの「温風→冷風」で土台を固めること
この3点さえ守れば、誰でも清潔感のある格好いいスタイルを手に入れることができます。
まずは明日の朝、ドライヤーで根元を3秒温めて、5秒冷やすことから始めてみてください。
その5秒が、あなたの1日を自信に満ちたものに変えてくれるはずです。
[参考文献リスト]
- メンズの好印象ヘアのポイントは「前髪」にあり! – 株式会社マンダム
- ヘアセットの基本:ドライヤー編 – GATSBY (株式会社マンダム)
- ホットペッパービューティー メンズヘアカタログ – 株式会社リクルート
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