今週末、海が宝箱に変わる。初心者のための「拾う・洗う・飾る」シーグラス完全攻略ガイド

Instagramで流れてきた、あの淡く輝くシーグラスの写真。それを見て「私も拾ってみたい!」と海へ出かけたのに、見つかったのはただの割れた瓶の破片やゴミばかり……。

そんな経験をして、がっかりしていませんか?

実は、私も15年前はそうでした。

でも、シーグラス探しは「運」ではなく、明確な「法則」があるんです。

この記事では、ビーチコーミング歴15年の私が、初心者が今週末に確実に「海の宝石」を手に入れ、それをオシャレに部屋に飾るまでの最短ルートを、実体験を交えてお伝えします。


[著者情報]

執筆者:海野 渚(うみの なぎさ)
ビーチコーミング歴15年。全国100箇所以上の海岸を歩き、シーグラスの美しさに魅了されたハンドメイド作家。これまでに1,000点以上の作品を制作・販売。「場所を教えるより、見つけ方を教える」をモットーに、自治体でのワークショップ講師も務める。


なぜ「ただの海」では見つからない?失敗しないための3つの鉄則

インスタで見たあのキラキラしたシーグラス。

実は、私も最初はただの「濡れたゴミ」にしか見えなくてガッカリした一人です(笑)。

でも、海のバイオリズムと地形のクセをちょっと知るだけで、海岸は一気に宝箱に変わります。

シーグラス採取の成功率は、「潮汐表(タイドグラフ)」と「砂利浜(礫浜)」の関係性を理解しているかどうかで9割決まります。

  1. 時間は「大潮の干潮」前後2時間を狙う
    シーグラスは普段、海の中に沈んでいます。潮が最も引く「干潮」のタイミングこそが、宝探しのゴールデンタイム。特に潮の満ち引きが大きい「大潮」の日は、普段は見えない深い場所のシーグラスが姿を現します。
  2. 場所は「砂利」が溜まっているポイントを探す
    真っ白で綺麗な砂浜には、実はシーグラスはあまりありません。シーグラスは小石と同じくらいの重さがあるため、砂利浜(礫浜)の石の隙間にトラップされるという性質があります。Googleマップの航空写真で、海岸が少し茶色っぽく見える場所を探してみてください。
  3. 視点は「潮目(ゴミのライン)」を辿る
    波打ち際ばかり見ていませんか? 実は、満潮時に波が届いた一番高い場所、つまり「ゴミがライン状に溜まっている場所」に、軽いシーグラスが取り残されていることが多いんです。

【プロ直伝】拾った後の「3段階洗浄」で、曇りのない宝石へ

海から持ち帰ったシーグラス、そのまま飾っていませんか?

実は、シーグラスの美しさと清潔さを保つには、「塩抜き」という工程が不可欠です。

シーグラスは長い間海に浸かっていたため、表面の微細な凹凸に塩分が入り込んでいます。

これを怠ると、数日後に表面が白く粉を吹いたり、独特の磯臭さが残ったりしてしまいます。

【シーグラスの洗浄・消毒ステップ】

ステップ 工程内容 必要なもの 所要時間 目的
1. 塩抜き 真水に浸けて放置 バケツ、真水 2〜3日間 内部の塩分を完全に抜く
2. 除菌 酸素系漂白剤で消毒 酸素系漂白剤 30分〜1時間 雑菌や匂いの除去
3. 仕上げ 自然乾燥 ザル、タオル 半日 湿気を取り、本来の質感を出す

特に重要なのがステップ1の「塩抜き」です。

シーグラスの耐久性と透明感は、この塩抜きにかかっていると言っても過言ではありません。

真水は毎日入れ替えるとより効果的ですよ。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 洗剤でゴシゴシ洗うよりも、「真水にじっくり浸ける」時間を大切にしてください。

なぜなら、シーグラスの表面は目に見えない小さな穴が無数に開いており、表面だけを洗っても奥の塩分は抜けないからです。焦ってすぐに加工せず、3日間待つことで、数年経っても劣化しない「本物の宝石」に仕上がります。このひと手間が、あなたの作品の価値を決めます。


センス不要!100均グッズで叶える「映える」シーグラス活用術

綺麗になったシーグラス。

でも、「どう飾ればいいかわからない」と瓶に詰め込んだままにしていませんか?

実は、100均インテリアとシーグラスは非常に相性が良い補完関係にあります。

特別なセンスは必要ありません。以下の3つのスタイルを試してみてください。

  1. 「標本スタイル」で並べる
    セリアやダイソーで売っている「コルク蓋付きの小瓶」に、色ごとに分けて入れるだけ。これだけで、理科室の標本のような知的なインテリアになります。
  2. 「シーグラスランプ」で癒やされる
    ガラスの器にシーグラスを入れ、その中に100均のLEDジュエリーライトを忍ばせます。スイッチを入れると、シーグラス越しに柔らかな光が漏れ、幻想的な空間を演出してくれます。
  3. 「思い出フレーム」を作る
    フォトフレームの枠に、多用途接着剤でシーグラスをランダムに貼るだけ。海で撮った写真と一緒に飾れば、世界に一つだけの思い出の品になります。

よくある質問:安全に楽しむためのQ&A

最後に、皆さんが安心して海へ向かえるよう、よく受ける質問にお答えします。

Q: 素手で拾っても大丈夫ですか?

A: 結論から言うと、ニトリル手袋の着用を強くおすすめします。

シーグラスの中には、まだ角が取れきっていない鋭利なガラス片が混ざっていることがあります。

軍手よりもフィット感のあるニトリル手袋なら、小さなシーグラスも掴みやすく、怪我も防げます。

 

Q: どこの海でも拾っていいのですか?

A: 基本的に海岸の漂着物を少量持ち帰ることは認められていますが、国立公園や私有地の海岸など、採取が禁止されている場所もあります。

また、海岸法などのルールを守り、ゴミは持ち帰る、近隣住民の迷惑にならないよう駐車場所に気をつけるといったマナーが、この趣味を長く楽しむコツです。

 

Q: レアな色を見つけるコツは?

A: 赤やコバルトブルーは「数千個に一つ」と言われるほど希少です。

これらは砂利の深い層に紛れていることが多いので、小さな熊手などで優しく砂利を掘り起こしてみると、ひょっこり顔を出すことがありますよ。


まとめ & CTA

「シーグラス探し」は、ただのゴミ拾いではありません。海のバイオリズムを知り、自然が作り出した造形美を慈しむ、とても知的な遊びです。

  1. タイドグラフで干潮時間をチェックする
  2. 砂利のある海岸へ向かう
  3. 3日間じっくり塩抜きをする

この3ステップさえ守れば、今週末、あなたの手の中にはきっと「海の宝石」が輝いているはずです。

さあ、まずは今週末の「干潮時刻」をタイドグラフでチェックすることから始めてみませんか?

波音に包まれながら無心に宝探しをする時間は、日々の疲れをきっと癒やしてくれるはずです。

[参考文献リスト]

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