【ハウルの動く城】荒地の魔女の若い頃が美人?声優・美輪明宏の裏話やハウルとの関係を徹底考察

『ハウルの動く城』を見返すと、最も印象が変わるキャラクターといえば誰でしょうか?

それは間違いなく「荒地の魔女」です。

物語の冒頭では、ソフィーに呪いをかける恐ろしい魔女として登場しますが、後半では「かわいいおばあちゃん」としてハウルの家族の一員になります。

このギャップこそが、彼女が長年愛され続ける理由です。

今回は、そんな荒地の魔女の「若い頃の秘密」「ハウルとの意外な関係」、そして「原作との違い」について深掘りしていきます。

1. 荒地の魔女のプロフィールと声優について

まずは基本的なプロフィールと、キャラクターに命を吹き込んだ伝説の声優についておさらいしましょう。

圧倒的存在感!声優は美輪明宏さん

荒地の魔女の声を担当したのは、美輪明宏さんです。

宮崎駿監督は、「この役は美輪さんしかいない」と熱望したと言われています。

  • 起用の理由: 「魔女」という浮世離れした存在感と、母性や恐ろしさを同時に表現できる唯一無二の声。
  • 裏話: アフレコ時、美輪さんは「もっと怖くやって」という指示に対し、「これ以上やると子供が泣くわよ?」と返したという逸話も。

50年前に王宮を追放された魔女

彼女はかつて王室付きの偉大な魔法使いでしたが、悪魔と契約したことで心身を蝕まれ、荒地へ追放されました。

それ以来、魔力を維持するために高い魔力を持つ若者の心臓を狙うようになります。

2. 「若い頃」が美人すぎる?作中の描写を考察

検索でもよく調べられているのが、「荒地の魔女の若い頃」についてです。

劇中、サリマン先生の罠によって魔力を奪われ、実年齢(おそらく数百歳)の姿に戻ってしまいますが、その直前の幻影や、彼女自身の発言から「若い頃は絶世の美女だった」ことが推測されます。

  • 美への執着: 彼女は常に「美しくあること」にこだわっていました。ソフィーに呪いをかけたのも、若くて美しいソフィーへの嫉妬心があったのかもしれません。
  • ハウルの証言: ハウルもかつて彼女にアプローチした過去があります(後述)。ハウルは「美しいもの」しか追わない性格なので、当時の彼女が魅力的だったことは間違いありません。

3. ハウルとの関係は?なぜ心臓を狙うのか

荒地の魔女は、なぜ執拗にハウルを追いかけるのでしょうか?

単に「魔力が欲しいから」だけではない、複雑な感情が見え隠れします。

元恋人?それとも一方的な片思い?

劇中でハウルは「面白そうだったから僕から近づいたけれど、恐ろしい人だとわかって逃げ出した」と語っています。

つまり、過去に何らかの恋愛関係(またはそれに近い駆け引き)があったことは事実です。

「心臓」への執着=「愛」への渇望

彼女が欲しがる「ハウルの心臓」は、物理的な心臓であると同時に、「ハウルの愛(心)」そのもののメタファーでもあります。

物語の終盤、カルシファー(ハウルの心臓)を抱きしめて離さない姿は、彼女の孤独と愛への渇望を象徴する名シーンです。

4. 衝撃!映画版と原作小説(魔法使いハウルと火の悪魔)の違い

実は、映画と原作では荒地の魔女の扱いが180度違います。

  • 映画版:
    魔力を奪われてヨボヨボのおばあちゃんになり、ソフィーたちと一緒に暮らす「憎めない家族」になります。宮崎監督流の「許し」や「共生」のテーマが反映されています。
  • 原作小説版:
    最後まで冷酷な悪役(ラスボス)として立ちはだかります。ハウルを罠にかけ、首を切ろうとするなど、かなりホラーな展開を見せます。そして最終的にはハウルに倒されます。

映画版の「かわいいおばあちゃん」になったのは、ジブリオリジナルの改変なのです。

5. 荒地の魔女の名言・名シーン

彼女のセリフには、人生の真理をついたような深みがあります。

  • 「あら、いい男じゃない。心臓をいただこうかね」
    (登場時のインパクト絶大なセリフ)
  • 「恋だね。あんた、さっきからため息ばっかりついてるじゃないか」
    (ソフィーの恋心を見抜く、人生の先輩としての言葉)
  • 「きれいな火だねぇ…」
    (カルシファーを見て。純粋な子供のような一面が見えるシーン)

まとめ:荒地の魔女は「変化」を象徴するキャラクター

荒地の魔女は、単なる悪役ではありません。

彼女は、「美しさへの執着」を捨て、「ありのままの老い」を受け入れることで、孤独から解放されたキャラクターと言えます。

最初は怖かった彼女が、最後にはソフィーに「おばあちゃん」と呼ばれ、食卓を囲む姿。これこそが『ハウルの動く城』が描く、優しさの形なのかもしれません。

次に金曜ロードショーなどで観る際は、ぜひ彼女の表情の変化に注目してみてください。

スポンサーリンク