暗記苦手な30代が10日で円周率100桁を完遂する!脳科学に基づいた「場所法」習得術

[著者情報]

メンタルメモリー・コーチ ケンジ
記憶術インストラクター。かつてはIT企業の営業職として、資格試験の暗記にことごとく失敗し「自分は暗記ワースト」と絶望していた。30代で脳科学に基づいた記憶術に出会い、円周率1000桁を暗記。現在は「記憶力は才能ではなく技術」をモットーに、延べ500人のビジネスマンへ指導を行っている。


「YouTubeで円周率をスラスラと暗唱する達人の動画を見て、自分もあんな風に何かに没頭して、自分を変えてみたい……」

そう思ってスマホを手に取ったものの、同時に「自分は昔から暗記が苦手だし、どうせ3日坊主で終わるだろうな」と、ブレーキをかけていませんか?

資格試験の勉強で、昨日覚えたはずの用語が思い出せず、自分の記憶力にガッカリした経験がある方なら、なおさら「100桁なんて無理だ」と感じるはずです。

しかし、断言します。

円周率100桁の暗記に、特別な才能は1ミリも必要ありません。

あなたがこれまで暗記に苦労してきたのは、あなたの脳が悪いのではなく、単に「脳の仕組みに逆らったやり方」をしていただけなのです。

この記事では、私が「暗記ワースト」から脱出した鍵である「場所法」と「チャンク化」を組み合わせ、1日10分・10日間で100桁を一生モノの記憶にする最短プログラムを公開します。

読み終える頃には、100桁という数字の山が、攻略可能な「楽しいパズル」に見えているはずです。


なぜ「丸暗記」は10桁で限界が来るのか?脳が数字を嫌う理由

「3.14159265……」と、呪文のように何度も唱えて覚えようとしていませんか?

実は、これが挫折への最短ルートです。

かつての私もそうでした。

営業資料の数字や顧客の名前を、必死に頭の中で繰り返して詰め込もうとしては、数分後には霧のように消えていく。

そんな自分を「なんて頭が悪いんだ」と責めていました。

しかし、脳科学の視点で見れば、これは当然の結果なのです。

私たちの脳には、一時的に情報を保持する「ワーキングメモリ(作業記憶)」という場所がありますが、その容量は驚くほど小さく、一度に扱える情報は「7つ前後」と言われています。

無機質な数字の羅列である円周率は、脳にとって「意味のないノイズ」でしかありません。

意味のないものを、狭いワーキングメモリに無理やり押し込もうとするから、10桁を超えたあたりで脳が拒絶反応を起こし、パンクしてしまうのです。

つまり、「丸暗記」と「円周率100桁」は、極めて相性が悪い競合関係にあると言えます。

100桁を攻略するには、この狭いワーキングメモリを介さず、脳が最も得意とする「映像」と「場所」の力を借りる必要があるのです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 「声に出して繰り返すだけ」の暗記は、今すぐ捨ててください。

なぜなら、この方法は短期記憶にしか頼っておらず、一晩寝れば大半を忘れてしまうからです。100桁という膨大な情報を扱うには、数字を「音」ではなく「意味のあるイメージ」に変換するプロセスが不可欠です。この思考の切り替えこそが、完遂への第一歩となります。


最強の記憶術「場所法×チャンク化」:100桁を10の物語に変える方法

では、どうすれば脳は100桁もの数字を喜んで受け入れてくれるのでしょうか?

その答えが、「チャンク化」と「場所法」の組み合わせです。

まず、「チャンク化」とは、巨大な情報を意味のある塊(チャンク)に分割する手法です。

100桁を一度に覚えようとするのではなく、10桁ずつのユニットに分けます。

これにより、脳への負荷を劇的に下げることができます。

次に、その分割した数字を「場所法」で定着させます。

場所法(別名:記憶の宮殿)とは、自分の家や通勤路など、すでによく知っている「場所」に、覚えたい情報を置いていく手法です。

例えば、最初の10桁「3.1415926535」を語呂合わせで「産医師異国に向こう、産後厄(さんいしいこくにむこう、さんごやく)」と変換したとしましょう。

この「お医者さんが異国へ向かう姿」という映像を、あなたの家の「玄関」に置くのです。

このように、「円周率100桁」という無機質なデータは、「チャンク化」によって扱いやすいサイズになり、「場所法」によって長期記憶へと保存されます。

この関係性を理解すれば、暗記はもはや苦行ではなく、自分の家に思い出の品を飾っていくような楽しい作業に変わります。


【実践】1日10分でOK!挫折ゼロで完遂する「10日間マスタープログラム」

「やり方はわかった。

でも、続けられる自信がない……」。

そんなあなたのために、科学的なエビデンスに基づいたスケジュールを用意しました。

鍵となるのは、心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「忘却曲線」です。

人間は覚えた直後から忘却が始まりますが、適切なタイミングで復習を行うことで、記憶の定着率は飛躍的に高まります。

このプログラムでは、「新しい10桁を覚える」ことよりも「前日までの復習」に重点を置いています。

1日10分、以下のスケジュールをなぞるだけで、10日後にはあなたの脳内に100桁の「記憶の宮殿」が完成します。

📊 比較表
挫折ゼロ!円周率100桁マスター・10日間カレンダー】

日数 覚える範囲 (新規10桁) 復習の範囲 脳科学的ポイント
1日目 1〜10桁 (玄関) なし まずは「場所」を決める
2日目 11〜20桁 (廊下) 1〜10桁 24時間以内の復習で定着率UP
3日目 21〜30桁 (階段) 1〜20桁 チャンク同士を物語で繋ぐ
4〜9日目 各10桁ずつ進む 前日までの全範囲 復習時間を徐々に短縮できる
10日目 91〜100桁 (寝室) 1〜90桁 100桁完遂!

※語呂合わせの詳細は、以下の信頼できるガイドを参考に、自分が最もイメージしやすいものを選んでください。

円周率の覚え方として最も一般的なのは語呂合わせです。「産医師異国に向こう(3.14159265)」のように、リズムの良い言葉に置き換えることで、数字の羅列が意味のある文章に変わります。

出典: 円周率の覚え方!語呂合わせで100桁暗記に挑戦 – All About, 2023年公開


FAQ:大人の暗記に関する「よくある不安」に答えます

Q: 30代を過ぎてからでも、本当に記憶力は向上しますか?

A: はい、もちろんです。むしろ、大人の方が語彙力や人生経験が豊富なため、数字を面白い物語や映像に変換する「関連付け」の能力に長けています。記憶術において、経験は最大の武器になります。

 

Q: 途中の数字を忘れてしまったら、最初からやり直しですか?

A: いいえ、それが「場所法」の素晴らしい点です。特定の場所(例えばキッチン)の数字を忘れても、他の場所(リビングや寝室)の記憶は独立して保持されています。忘れた場所だけを「メンテナンス」すれば良いので、丸暗記よりも圧倒的にリカバリーが楽です。

 

Q: 100桁覚えることに、実務的なメリットはありますか?

A: 直接的に円周率を使う機会は少ないかもしれません。しかし、「自分は100桁を覚えられる技術を持っている」という自信は、仕事でのプレゼン資料の暗記や、新しいスキルの習得に対する心理的ハードルを劇的に下げてくれます。これは一生モノの資産になります。


まとめ:次はあなたの番です。今日から「記憶の達人」への第一歩を

円周率100桁の暗記は、決して選ばれた人のための儀式ではありません。

「チャンク化」で情報を整理し、「場所法」で脳の得意な形に変える。

この技術さえあれば、暗記苦手なあなたでも、必ず達成できます。

100桁を完遂したとき、あなたは単に数字を覚えただけでなく、「自分はやればできる」という確固たる自信を手に入れているはずです。

その自信は、仕事やプライベートのあらゆる場面で、あなたを支える力になります。

まずは、今日この場で、最初の10桁だけ覚えてみませんか?

「3.1415926535(産医師異国に向こう、産後厄)」

このお医者さんの姿を、あなたの家の玄関にそっと置いてみてください。

あなたの「新しい自分」への挑戦は、もう始まっています。


[参考文献リスト]

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