毎朝の通勤で利用している広電の車内やバス停で、「PASPY(パスピー)が順次終了します」というポスターを何度も目にし、心の中で「そろそろ変えなきゃいけないけど、面倒だな……」と重い腰を上げられずにいませんか?
特に、新しい決済システム「MOBIRY DAYS(モビリーデイズ)」に切り替えた後、降車口でQRコードがうまく読み取れず、後ろの人を待たせてしまうのではないかという不安は、多くの方が抱える切実な悩みです。
結論から申し上げます。モビリーデイズへの移行は、ある「小さなコツ」さえ掴めば、決して怖いものではありません。
この記事では、広島の交通システムを20年間見守ってきた私が、あなたに最適な「アプリ版」と「カード版」の選び方から、降車時のエラーをゼロにする「魔法のルーティン」まで、どこよりも分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、明日からの通勤が楽しみになっているはずです。
👤 著者プロフィール:瀬戸内 太郎(せとうち たろう)
広島交通システム・ナビゲーター
広島県内の公共交通機関とICカード決済システムを20年以上ウォッチし続けている専門家。PASPY導入時から現在のMOBIRY DAYS移行まで、全路線の仕様を網羅的に把握。「新しいものは不安で当たり前」という利用者の気持ちに寄り添い、現場で役立つ「失敗しないコツ」を広める活動を行っている。
なぜ今、モビリーデイズへの切り替えが必要なのか?(PASPY終了の真実)
「まだPASPYが使えるから大丈夫」と思っている方も多いかもしれません。
しかし、広島の交通決済は今、大きな転換期を迎えています。
新乗車券システムである「MOBIRY DAYS」は、老朽化した「PASPY」の完全な後継サービスとして導入されました。
つまり、両者は共存する期間を経て、最終的にはMOBIRY DAYSへと一本化される「置換関係」にあります。
具体的には、2025年3月までに広島県内のほぼ全ての路線でPASPYの利用が終了します。
期限直前になると、窓口は切り替えを急ぐ人々で大混雑し、仕事帰りに何十分も待たされるリスクがあります。
また、経済的なメリットも見逃せません。
PASPYで提供されていた最大10%の割引は、MOBIRY DAYSでは「ポイント還元」という形で引き継がれています。
早めに切り替えることで、窓口の混雑を避けられるだけでなく、これまで通り、あるいはそれ以上に「お得」に広島の街を移動できるようになるのです。
【3秒診断】あなたはアプリ派?カード派?失敗しない選び方
モビリーデイズを使い始める際、誰もが最初に突き当たる壁が「スマートフォンで使うアプリ版」と「物理的なカード版」のどちらを選ぶべきかという問題です。
このアプリ版とカード版は、利便性と操作感において明確なトレードオフの関係にあります。
あなたのライフスタイルに合わせて、以下の比較表を参考に選んでみてください。
【モビリーデイズ「アプリ版」vs「カード版」徹底比較】
| 比較項目 | アプリ版 (QRコード) | カード版 (専用ICカード) |
|---|---|---|
| チャージ方法 | クレジットカード等でいつでも可能 | 窓口や一部コンビニでの現金チャージ |
| 発行手数料 | 0円 | 500円 |
| 操作感 | 画面を表示してQRをかざす | PASPY同様、タッチするだけ |
| 紛失リスク | スマホを失くさない限り安全 | 紛失時の再発行に手間がかかる |
| おすすめな人 | チャージのために窓口へ行きたくない人 | スマホ操作に不安がある・かざすだけで済ませたい人 |
【瀬戸内 太郎の推奨】
もしあなたが普段からスマートフォンでLINEやニュースアプリを使っているなら、断然「アプリ版」をおすすめします。
理由はシンプルで、クレジットカードを連携しておけば、残高不足で焦る必要が一切なくなるからです。
一方で、「スマホの電池切れが心配」「とにかくPASPYと同じ感覚で使いたい」という方は、カード版を選ぶのが正解です。
最短5分で完了!迷わずできる初期設定とチャージの手順
利用形態が決まったら、次は設定です。
ここでは最も利用者が増えている「アプリ版」の会員登録手順を解説します。
- アプリのインストール: App StoreまたはGoogle Playから「MOBIRY DAYS」を検索してダウンロードします。
- 会員登録: メールアドレスを入力し、届いた認証コードを入力します。
- 支払い情報の登録: クレジットカードを登録します。これにより、駅や窓口に行かなくても、自宅や移動中にチャージが可能になります。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 会員登録は、必ず「実際にバスや電車に乗る前日」までに済ませておきましょう。
なぜなら、登録時の本人確認メールが届くまでに時間がかかったり、クレジットカードの認証で躓いたりすることが稀にあるからです。当日の朝、バス停で慌てて登録しようとして失敗するのは、私が最も多く相談を受ける「典型的な挫折パターン」です。余裕を持って準備することで、心にゆとりが生まれます。
プロが教える「降車エラー」ゼロの秘訣!魔法の1分前ルーティン
「失敗したくない」という方が最も恐れているのは、降車時にQRコードが読み取れず、後ろに列ができてしまうことでしょう。
実は、降車時のエラーと「事前準備」には深い因果関係があります。
多くのエラーは、機械の故障ではなく、読み取りのタイミングやスマホの設定ミスによって引き起こされます。
これを防ぐために、私が提唱しているのが「降車1分前ルーティン」です。
【降車エラーをゼロにする「1分前ルーティン」】
- ステップ1: 【1分前】スマホ準備 – 席を立つ前にアプリを起動し、QRコードを表示させる。
- ステップ2: 【30秒前】明るさ最大 – スマホの画面の明るさを最大にする(読み取り精度が劇的に上がります)。
- ステップ3: 【降車時】平行にかざす – 読み取り機に対して、スマホを水平に、5〜10cmほど離してかざす。
- 補足: 「かざす」というより「見せる」イメージで静止させるのがコツ!
このルーティンさえ守れば、読み取りエラーはほぼゼロになります。
後ろの人を気にする必要はありません。
あなたはただ、スマートにスマホをかざして降りるだけです。
よくある質問(FAQ):スマホの電池切れやポイントの仕組み
最後に、私が専門家としてよく受ける質問にお答えします。
Q: スマホの電池が切れたらどうすればいいですか?
A: アプリ版の場合、電池が切れるとQRコードが表示できないため利用できません。
不安な方は、モバイルバッテリーを持ち歩くか、予備としてカード版を併用することをお勧めします。
Q: ポイントはいつ付与されますか?
A: 毎月の利用金額に応じて、翌月の10日頃に自動的に付与されます。
PASPYのような「その場での割引」ではなく「後日還元」という形ですが、還元率は最大10%と、経済的なメリットは変わりません。
Q: 機種変更をした時はどうなりますか?
A: 新しいスマホでアプリをインストールし、登録済みのIDでログインするだけで、残高やポイントを引き継げます。
カード版のように再発行手数料がかからないのも、アプリ版の大きな利点です。
まとめ
広島の新しい移動の主役、MOBIRY DAYS。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、「自分に合ったタイプを選び、1分前ルーティンを実践する」。
これだけで、あなたの通勤ストレスは劇的に軽減されます。
PASPYが終了して慌てる前に、まずはアプリをダウンロードして、会員登録から始めてみませんか?
あるいは、次の休日に窓口へ行って、新しいカードを手に入れてみてください。
広島の街を、もっとスマートに、もっとお得に。
あなたの新しい一歩を、私は応援しています。
【参考文献リスト】
- MOBIRY DAYS 公式サイト – 広島電鉄
- 新乗車券システム「MOBIRY DAYS」のサービス開始について – 広島電鉄プレスリリース
- PASPYのサービス終了について – 広島県バス協会
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