[著者情報]
佐藤 舞(さとう まい)
ジュエリースタイリスト / ピアッシングアドバイザー。15年間で3,000人以上の耳元スタイリングを提案。「おしゃれは安全の土台があってこそ」を信条に、皮膚科医と連携した安全なピアッシング啓発活動も行う。
「友人が軟骨に可愛いピアスを開けているのを見て、自分ももっと垢抜けたい。でも、痛そうだし、センス良く見える位置がどこかわからない……」
そんな風に、期待と不安の間で足踏みしていませんか?
耳たぶに一つずつ開いている状態から「次の一手」を踏み出すのは、少し勇気がいりますよね。
実は、ピアスの位置選びで最も大切なのは、個数を増やすことではなく「配置のバランス」を知ることです。
この記事では、私が15年のキャリアで辿り着いた、誰でも即座にセンス良く見える「三角形の法則」と、医学的根拠に基づいた「部位別の痛み・治癒期間」を徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたの理想のスタイルを叶える「最高のピアスの位置」が明確になり、自信を持って新しい自分への一歩を踏み出せるはずです。
まずは名前をチェック!ピアスの部位別名称と特徴マップ
「軟骨ピアス」と一口に言っても、実は場所によって名前も特徴も全く異なります。
まずは、あなたが「可愛い!」と思ったその場所がどこなのか、正しい名称を確認しましょう。
ピアスの部位は、大きく分けて「耳たぶ(イヤーロブ)」と「軟骨」に分類されます。
初心者がまず覚えるべき主要なエンティティ(部位)は以下の通りです。

- イヤーロブ(耳たぶ): 最も一般的で、痛みも少なく完成が早い場所。
- ヘリックス(耳の縁の軟骨): 軟骨ピアスの王道。顔の印象をパッと華やかにしてくれます。
- トラガス(耳の穴の前にある三角形の軟骨): 小ぶりなピアスが映える、今非常に人気の高いスポット。
【UVP】センスが良いと思われる「三角形の法則」と位置の決め方
「たくさん開ければおしゃれ」というのは大きな誤解です。
実は、ピアスの個数と垢抜け感は必ずしも比例しません。
大切なのは、耳全体の「余白」をどうコントロールするかです。
私がスタイリングで最も重視しているのが、独自の価値提案である「三角形の法則」です。
「三角形の法則」とは、耳たぶのピアスと軟骨のピアスを結んだ時に、綺麗な三角形が描かれるように配置するデザイン理論です。
例えば、右耳の耳たぶに2つ、ヘリックス(軟骨)に1つ開ける場合、これらを結ぶラインが三角形を描くように配置すると、視覚的な重心が安定し、どの角度から見ても「計算されたおしゃれ」に見えます。
逆に、ピアスが一直線に並んでしまうと、窮屈な印象を与え、センスが損なわれてしまうのです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 2個目、3個目を開けるなら、既存の穴から「あえて少し離す」勇気を持ってください。
なぜなら、多くの人が「今の穴のすぐ隣」に開けようとして、結果的にピアス同士がぶつかったり、バランスが崩れたりして失敗するからです。三角形を意識して「余白」を作ることで、一つひとつのピアスの輝きが引き立ち、洗練された印象になります。
後悔しないために知っておくべき「痛み」と「治癒期間」のリアル
「軟骨は痛い」というイメージから不安を感じている方も多いでしょう。
しかし、専門家の視点から言えば、「一瞬の痛み」よりも「その後の治癒期間」の長さこそが、後悔しないための重要なチェックポイントです。
イヤーロブ(耳たぶ)と軟骨(ヘリックス等)は、組織の性質が異なるため、ホールが完成するまでの期間に大きな差があります。
耳たぶは血管が豊富で治りが早いですが、軟骨は血管が少なく再生が遅いため、安定するまでには根気強いケアが必要です。
【部位別:痛みレベルと治癒期間の目安】
| 部位 | 痛みレベル (1〜5) | 治癒期間 (目安) | 特徴・注意点 |
|---|---|---|---|
| イヤーロブ | 1 | 1ヶ月〜2ヶ月 | 初心者向け。トラブルが最も少ない。 |
| ヘリックス | 3 | 6ヶ月〜1年 | 軟骨の入門編。髪や服の引っ掛かりに注意。 |
| トラガス | 4 | 6ヶ月〜1年 | 医療機関での施術を強く推奨。イヤホンに干渉。 |
| コンク | 4 | 半年〜1年 | 存在感抜群。安定するまで寝る時の向きに注意。 |
また、YMYL(健康と安全)の観点からお伝えしたいのが、セルフピアッサーと医療機関でのニードル施術の決定的な違いです。
ピアッサーは衝撃で組織を潰すため治りが遅くなりがちですが、医療用ニードルは鋭利な刃物でホールを作るため、組織へのダメージが少なく、結果的にトラブルのリスクを大幅に下げることができます。
左右で違う?ピアスの位置に込められた意味とジンクス
ピアスの位置には、古くから伝わる意味やジンクスがあります。
これを知っておくと、あなたのおしゃれに「ストーリー」という付加価値が加わります。
中世ヨーロッパの騎士道に由来する説では、「左耳は守る人(男性)、右耳は守られる人(女性)」という意味がありました。
このため、現代でも以下のような解釈が一般的です。
- 左耳に開ける: 「勇気」「誇り」「守る力」
- 右耳に開ける: 「優しさ」「運気を受け取る」「愛される」
ただし、現代のファッションにおいては、これらの意味に縛られすぎる必要はありません。
大切なのは、あなたがその位置にどのような願いを込めるかです。
例えば、「新しい挑戦をしたいから左のヘリックスに」といったように、自分だけの「お守り」として位置を決めるのも素敵ですね。
【FAQ】初心者さんが迷いがちな「よくある疑問」に答えます
Q. トラガスを開けたら、ワイヤレスイヤホンは使えなくなりますか?
A. 結論から言うと、使えます。
ただし、ホールが安定するまでの半年〜1年間は、イヤホンの着脱時にピアスを動かしてしまい、炎症を起こすリスクがあります。
安定するまではヘッドホンにするか、ピアスをフラットな形状(ラブレットスタッド)にするなどの工夫が必要です。
Q. 軟骨ピアスを開けた日は、お風呂に入っても大丈夫?
A. はい、大丈夫です。
むしろ、シャワーの流水で患部を優しく洗い流し、清潔に保つことがアフターケアの基本です。
ただし、湯船に耳を浸けたり、ゴシゴシ擦ったりするのは厳禁です。
まとめ:理想の耳元へ。失敗しないための3ステップ・ロードマップ
ピアスの位置選びで迷っていた田中結衣さん、いかがでしたか?「垢抜け」への道筋は見えてきたでしょうか。
最後に、あなたが後悔しないためのステップをまとめます。
- 「三角形の法則」を意識して、理想の配置をイメージする。
- 部位ごとの「治癒期間」を確認し、自分のライフスタイルに合うか検討する。
- 信頼できる医療機関(皮膚科や美容外科)を選び、プロに相談する。
ピアスは、一度開けたら長く付き合っていくあなたの体の一部です。
だからこそ、安易にセルフで済ませず、正しい知識とプロの技術を頼ってください。
あなたが「この位置にして良かった!」と鏡を見るたびに笑顔になれるよう、心から応援しています。
[参考文献リスト]
- ピアスの穴あけ、トラブルを防ぐには – 日本臨床皮膚科医会
- ピアスの位置による名称とおすすめの組み合わせ – 共立美容外科
- ピアスを開ける位置と意味を解説 – Aletta Jewelry
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