リーフレットとは?パンフレット・チラシとの違いと展示会で失敗しない「黄金スペック」選定ガイド

「今度の展示会に向けて、サービス紹介のリーフレットをいくつか作っておいて」

上司からそんな風に、さらっと指示されて困っていませんか?

手元にあるのは、以前作ったペラ1枚のチラシと、分厚い会社案内のパンフレットだけ。

「そもそもリーフレットって、チラシを折ったもの? それともパンフレットの薄いやつ?」と、検索窓に答えを求めてこの記事にたどり着いたあなた、安心してください。

結論から言いましょう。

展示会で配るなら「A4三つ折りリーフレット」が正解です。

この記事では、印刷ディレクターとして15年現場を見てきた私が、リーフレット・パンフレット・チラシの決定的な違いを整理し、あなたがプロの担当者として自信を持って発注できる「失敗しない黄金スペック」を伝授します。


👤 著者プロフィール:印刷ディレクター 匠(たくみ)
販促ツール制作アドバイザー。印刷ディレクター歴15年。年間100件以上の展示会用ツール制作を監修し、中小企業の広報担当者が抱える「初めての制作」の不安を数多く解消してきた。「専門用語を使わずに、実務の正解を出す」ことがモットー。


リーフレットの正体。パンフレット・チラシとの決定的な違いとは?

「リーフレット」と「パンフレット」、そして「チラシ」。

これらはよく混同されますが、印刷業界では「物理的な構造」と「目的」によって明確に区別されています。

まず、構造上の大きな違いを覚えましょう。

リーフレットとパンフレットの境界線は「綴じているかどうか」にあります。

  • リーフレット: 1枚の紙を「折った」もの。
  • パンフレット: 複数枚の紙をホチキスなどで「綴じた」冊子。
  • チラシ(フライヤー): 1枚の紙。原則として「折らない」。

リーフレットとチラシは「1枚の紙」という点では同じですが、リーフレットは「折り」を加えることで、情報を論理的に整理し、コンパクトに持ち運べるように設計されているのが特徴です。

 


【目的別】逆引き判定表:あなたが今作るべきは本当に「リーフレット」?

上司の指示が「リーフレット」であっても、その「目的」によっては別の媒体が適している場合もあります。あなたが今直面している「展示会での配布」というシーンに照らし合わせて、最適な媒体を確認してみましょう。

比較表シーン別・販促媒体の適性一覧】

利用シーン チラシ リーフレット パンフレット
展示会での配布 △ (安っぽく見える) ◎ (最適解) △ (重くて敬遠される)
ポスティング ◎ (低コスト) ○ (高級感) × (コスト過多)
店舗での設置 ○ (手に取りやすい) ◎ (省スペース) △ (場所を取る)
詳細な会社案内 × (情報不足) △ (簡易的) ◎ (信頼感)

展示会という場所は、来場者が大量の資料を受け取る場所です。

チラシでは他の資料に紛れて捨てられやすく、パンフレットでは重すぎて受け取ってもらえないリスクがあります。

だからこそ、コンパクトで高級感も演出できるリーフレットが「最強の武器」になるのです。


展示会で「捨てられない」ための黄金スペック(折り・サイズ・紙質)

さて、媒体が決まったら次は具体的な「仕様(スペック)」です。

印刷会社に見積もりを依頼する際、以下の「黄金スペック」をそのまま伝えてください。

これが、プロが選ぶ展示会用リーフレットの正解です。

1. 折り:巻き三つ折り

1枚の紙を内側に折り込む「巻き三つ折り」を選んでください。

表紙をめくると「導入」があり、さらに開くと「詳細」が現れるという構造は、ストーリー立ててサービスを説明するのに最適です。

2. サイズ:A4展開(仕上がり長3封筒サイズ)

A4サイズの紙を三つ折りにすると、ビジネスバッグのサイドポケットや、定形封筒(長3)にぴったり収まります。

この「持ち帰りやすさ」が、展示会後のリード獲得率を左右します。

3. 紙質:コート110kg

ここが最も重要です。

チラシでよく使われる「90kg」ではなく、ワンランク上の「110kg」を指定してください。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 展示会用なら、迷わず「コート110kg」以上の厚みを選んでください。

なぜなら、この「紙の厚み」こそが、手に取った瞬間の「企業の信頼感」に直結するからです。90kgだとペラペラして「安っぽいチラシ」の印象を与えますが、110kgあれば「しっかりした会社の資料」という重みが生まれます。このわずかなコスト差が、成約率に大きな差を生むのです。

 


初心者がやりがちな「3つの失敗」とプロが教える回避策

最後に、発注ミスで青ざめることがないよう、実務でよくある落とし穴を塞いでおきましょう。

1. 「背割れ」問題:スジ入れ加工を忘れない

厚めの紙(110kg以上)を折ると、折り目のインクが割れて白く目立ってしまう「背割れ」が起きます。

これを防ぐために、必ず「スジ入れ加工」をオプションで追加してください。

これだけで仕上がりのプロ感が劇的に変わります。

2. 「文字切れ」問題:折り目付近に文字を置かない

紙を折る際、どうしても数ミリのズレが生じます。

折り目のギリギリに文字を配置すると、折った時に文字が隠れてしまうことがあります。

折り目から少なくとも3〜5mmは文字を離すのが鉄則です。

3. 「情報詰め込みすぎ」問題:QRコードを活用する

「せっかく作るなら」と情報を詰め込みたくなる気持ちはわかりますが、リーフレットの役割はあくまで「興味を持ってもらうこと」です。

詳細はWebサイトへ誘導するよう、目立つ位置にQRコードを配置しましょう。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: デザインを始める前に、必ず「QRコードのリンク先」がスマホ対応しているか確認してください。

せっかくリーフレットからWebへ誘導しても、リンク先がPC専用サイトで見づらければ、顧客は即座に離脱してしまいます。リーフレットは「紙とデジタルの架け橋」だと考えて設計しましょう。


まとめ:自信を持って発注するために

上司からの「リーフレットを作っておいて」という指示。もう、何を作ればいいか迷う必要はありません。

  • 媒体: A4三つ折りリーフレット
  • 紙質: コート110kg
  • 加工: スジ入れ加工あり
  • 目的: 展示会での「持ち帰りやすさ」と「信頼感」の両立

このスペックをメモして、印刷会社に見積もりを依頼しましょう。

根拠を持って「なぜこの仕様なのか」を説明できるあなたは、もう立派な制作担当者です。展示会での成功を応援しています!


参考文献リスト

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