「ソールズベリー・ステーキ(Salisbury Steak)」という料理名を聞いたことはありますか?
見た目は日本のハンバーグにそっくり。
でも、海外ドラマや映画の食事シーンで登場したり、アメリカのダイナー(食堂)のメニューで見かけたりするこの料理は、日本のハンバーグとは少し違った特徴を持っています。
「ただのハンバーグじゃないの?」
「どうやって作るのが正解?」
そんな疑問をお持ちの方へ。
この記事では、ソールズベリー・ステーキの意外な歴史やハンバーグとの違い、そしてお家で簡単に作れる本格的なグレイビーソースのレシピをご紹介します。
今夜の夕食は、古き良きアメリカの味を楽しんでみませんか?
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1. ソールズベリー・ステーキとは?日本のハンバーグとの違い
まずは、この料理の正体と、私たちが普段食べているハンバーグとの違いについて解説します。
発祥は19世紀のアメリカ
ソールズベリー・ステーキの名前の由来は、考案者であるアメリカの医師、ジェームズ・H・ソールズベリー博士(Dr. James Salisbury)です。
南北戦争時代、兵士の健康改善のために「炭水化物を減らし、牛肉を食べるべき」と提唱した博士が考案した健康食がルーツと言われています(今の「糖質制限」の先駆けですね!)。
日本の「ハンバーグ」と何が違う?
最大の違いは「ソース」と「肉の配合」にあります。
- 日本のハンバーグ:
- 肉: 牛豚の合い挽き肉を使うことが多い。ふっくらジューシー。
- ソース: デミグラス、おろしポン酢、ケチャップソースなど多様。
- ソールズベリー・ステーキ:
- 肉: 基本的には牛ひき肉メイン。肉々しい食感を楽しむ。
- ソース: 肉汁を使った茶色い「マッシュルーム・グレイビーソース」で煮込むように仕上げるのが鉄板。
つまり、「牛ひき肉のパテを焼き、濃厚なキノコのソースで煮込んだアメリカ料理」と覚えると分かりやすいでしょう。
2. 意外と簡単!本格ソールズベリー・ステーキのレシピ
アメリカの家庭の味を再現する、フライパンひとつで作れるレシピです。
ポイントは、肉の旨味が溶け出した「グレイビーソース」です。
材料(2人分)
【パテ(肉だね)】
- 牛ひき肉(または合い挽き):300g
- 玉ねぎ(みじん切り):1/2個
- パン粉:大さじ3
- 牛乳:大さじ2
- 卵:1個
- 塩コショウ・ナツメグ:少々
【特製グレイビーソース】
- マッシュルーム(スライス):4〜5個
- 玉ねぎ(薄切り):1/4個
- バター:10g
- 薄力粉:大さじ1
- コンソメスープ(水+コンソメ):200ml
- ウスターソース:大さじ1
- ケチャップ:大さじ1
作り方
- パテを作る:
ボウルに【パテ】の材料をすべて入れ、粘り気が出るまでよく捏ねます。小判型(ステーキ型)に成形し、空気を抜きます。 - 焼く:
フライパンに油をひき、パテを並べて中火で焼きます。両面にこんがり焼き色がついたら、一度お皿に取り出します(中まで火が通ってなくてOK)。 - ソースを作る:
肉汁が残ったそのままのフライパンにバターを足し、スライスした玉ねぎとマッシュルームを炒めます。しんなりしたら薄力粉を振り入れ、粉っぽさがなくなるまで炒めます。 - 煮込む:
コンソメスープを少しずつ加えてのばし、ウスターソース、ケチャップを加えます。とろみがついたらパテをフライパンに戻し入れます。 - 仕上げ:
弱火で5〜6分ほど煮込み、ソースを絡めたら完成!
3. 付け合わせは何が正解?アメリカンスタイルを楽しむ
ソールズベリー・ステーキをより美味しく、雰囲気たっぷりに楽しむための付け合わせ(サイドディッシュ)を紹介します。
王道は「マッシュポテト」
アメリカのダイナーでは、必ずと言っていいほどマッシュポテトが添えられています。
濃厚なグレイビーソースは、お肉だけでなくポテトにかけて食べるのが最高に美味しいのです。
彩りに「インゲン」や「コーン」
茶色いソースがメインになるので、緑色のインゲンのソテーや、黄色いコーンバターを添えると、彩りのバランスが良くなります。
まとめ:今夜はアメリカンな食卓を
ソールズベリー・ステーキについて解説しました。
- アメリカの医師が考案した料理がルーツ
- 「マッシュルーム・グレイビーソース」で煮込むのが特徴
- マッシュポテトと一緒に食べるのがおすすめ
いつものハンバーグも美味しいですが、たまにはソースにこだわった「ソールズベリー・ステーキ」に挑戦してみてはいかがてしょうか。
ご飯はもちろん、パンやビールとの相性も抜群ですよ!
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