ガツはどこの部位?味や食感、カロリーは?注文前に知りたい「豚の胃袋」の正体

居酒屋の壁に貼られた「ガツ刺し」や「ガツ芯」という文字を見て、「これ、どこの肉だろう?」とスマホを取り出したあなた、正解へようこそ。

結論からお伝えすると、ガツの正体は「豚の胃袋」です。

「内臓系は臭みが心配」「脂っこいのはちょっと……」と不安に思う必要はありません。

豚の胃袋であるガツは、ホルモンの中でもトップクラスにクセがなく、驚くほどヘルシーな部位なのです。

この記事を読み終える30秒後には、あなたは自信を持って「とりあえずガツ刺し、一つ!」と店員さんに伝えられるようになっているはずです。


[著者情報]

執筆:ホルモン先生(肉田 拓也)
元精肉卸業者・ホルモン専門店アドバイザー。延べ1,000件以上の飲食店へ希少部位の導入をコンサルティングしてきた肉のプロ。「最初は誰だって不安。でも、ガツを知れば居酒屋がもっと楽しくなる」をモットーに、初心者にも分かりやすく肉の魅力を伝えている。


ガツの正体は「豚の胃袋」!名前の由来や牛ミノとの違いを解説

「ガツ」という少し変わった名前を聞いて、あなたはどんな想像をしましたか?

実は、ガツという名称は英語で内臓全般を指す「Guts(ガッツ)」が語源です。

日本ではその中でも特に「豚の胃袋」を指す言葉として定着しました。

僕も卸の現場に入るまでは、どの臓器がどの名前なのか混乱していました。

特に間違われやすいのが、焼肉屋でおなじみの「ミノ」です。牛の第1胃袋を「ミノ」と呼ぶのに対し、豚の胃袋を「ガツ」と呼びます。

豚の胃袋(ガツ)と牛の第1胃袋(ミノ)は、どちらも「胃袋」という共通点があるため、食感は非常によく似ています。

しかし、豚の胃袋であるガツの方が肉質がやや薄く、味わいがより淡白であるという特徴があります。


噛むほどに旨い!ガツの食感・味の特徴と「驚きの低カロリー」

豚の胃袋(ガツ)の最大の魅力は、なんといってもその「コリコリとした小気味よい食感」にあります。

噛むたびに心地よい弾力が楽しめますが、決して噛み切れないほど硬いわけではありません。

味については非常に淡白で、ホルモン特有の脂のしつこさや臭みはほとんど感じられません。

そのため、脂の乗った豚バラ肉が少し重く感じ始める30代以上の世代にとって、豚の胃袋(ガツ)は最高の酒の肴になります。

さらに特筆すべきは、豚の胃袋(ガツ)のヘルシーさです。

文部科学省のデータに基づき、他の部位と比較してみましょう。

📊 比較表
【豚肉の部位別カロリー・特徴比較(100gあたり)】

部位名 カロリー 脂質 食感・味の特徴
ガツ(豚の胃袋) 約121kcal 約4.4g コリコリして淡白。クセがない。
豚バラ肉 約395kcal 約35.4g 柔らかくジューシー。脂が強い。
牛ミノ(第1胃) 約182kcal 約11.5g ガツより肉厚で弾力が強い。

出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 – 文部科学省

豚の胃袋(ガツ)のカロリーは、豚バラ肉の約3分の1しかありません。

脂質も極めて少ないため、「夜遅いけれど肉が食べたい」という時でも、罪悪感なく注文できるのが豚の胃袋(ガツ)の強みです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 30代を過ぎて「翌朝の胃もたれ」が気になり始めたら、迷わずガツを選んでください。

なぜなら、豚の胃袋(ガツ)は高タンパク・低脂質でありながら、咀嚼回数が増えるため少量でも満足感を得やすいからです。僕自身、昔は脂たっぷりのホルモンが好きでしたが、今ではこの豚の胃袋(ガツ)のサッパリとした旨味こそが、大人の飲み方の正解だと確信しています。


居酒屋で失敗しない!「ガツ刺し」の安全性と希少部位「ガツ芯」の魅力

メニューに「ガツ刺し」とあると、「生肉は怖いな」と敬遠してしまうかもしれません。

しかし、安心してください。

居酒屋で提供される「ガツ刺し」のほとんどは、丁寧にボイル(加熱)された後に冷やされたものです。

豚の胃袋(ガツ)は加熱することで独特のコリコリ感が生まれます。

ボイル済みの豚の胃袋(ガツ)を薄切りにし、ポン酢や塩ダレ、薬味のネギと一緒に食べる「ガツ刺し」は、まさに失敗のない鉄板メニューです。

また、もしメニューに「ガツ芯(がつしん)」という文字を見つけたら、それは非常にラッキーです。

ガツ芯とは、豚の胃袋の中でも特に肉厚な一部分だけを切り出した希少部位のことです。

通常のガツよりもさらに歯ごたえが良く、噛むほどに貝類のような上品な旨味が溢れ出します。

卸の現場でも、ガツ芯は一頭からわずかしか取れないため、グルメな常連客の間で奪い合いになるほどの人気部位です。


【FAQ】ガツに関するよくある疑問

Q1. ガツは臭くないですか?

A. 適切に下処理された豚の胃袋(ガツ)に臭みはほとんどありません。居酒屋で提供されるものは基本的にプロが洗浄・ボイルしているため、ホルモン初心者でも美味しく食べられます。

Q2. 牛のミノとどっちが美味しいですか?

A. 好みによりますが、牛ミノは肉厚でジューシーな「主役級」の味わい、豚の胃袋(ガツ)はあっさりとしていて「無限に食べられるつまみ」という立ち位置です。コスパとヘルシーさを重視するなら豚の胃袋(ガツ)に軍配が上がります。

Q3. スーパーで買って家でも調理できますか?

A. はい、最近は精肉コーナーでも見かけます。「ボイル済み」と記載された豚の胃袋(ガツ)を選べば、家でも切ってポン酢をかけるだけで簡単に「ガツポン」が楽しめます。


まとめ:さあ、自信を持って「ガツ」を注文しよう

豚の胃袋であるガツについて、もう不安はありませんね。

  • 正体: 豚の胃袋(英語のGutsが語源)
  • 味・食感: クセがなくコリコリ。牛ミノに似た食感。
  • メリット: 豚バラの約1/3という低カロリーで超ヘルシー。
  • 狙い目: 肉厚な希少部位「ガツ芯」があれば即注文。

次に店員さんが注文を取りに来たら、迷わずこう言ってみてください。

「とりあえずビールと、ガツ刺しを一つ!」

その瞬間、あなたはただの客から、美味しい部位を知り尽くした「通な大人」へと昇格しているはずです。

[参考文献リスト]

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