2歳のイヤイヤ期でも大丈夫!早生まれママが「満年齢」を選ぶべき理由と親族への伝え方

[著者情報]

✍️ 執筆者プロフィール:あかり
七五三フォトプランナー / 2児の母
子供写真スタジオでの勤務歴15年。これまで3,000組以上の七五三に立ち会い、数多くの「泣き出す3歳児」を笑顔に変えてきたプロ。自身も早生まれの娘を持つ母として、伝統と育児のリアルな板挟みを経験。「伝統よりも、家族の笑顔の記憶」をモットーに、無理のない七五三プランを提案している。

「ねえ、七五三の予約もうした?」

ママ友からの何気ない一言に、心臓がドキッとした佐藤さん。お困りではありませんか?

佐藤さんの娘さんは早生まれ。

カレンダー上は「数え年」で今年が3歳ですが、実際はまだ2歳になったばかり。

絶賛イヤイヤ期の真っ最中で、着物を着て静止するなんて想像もつかない……。

でも、義父母からは「伝統通りにやるのが当たり前」という無言のプレッシャーを感じて、何から手をつければいいか焦ってしまいますよね。

「2歳の娘に、あの重い着物を着せて1時間も歩かせるなんて無理……」。

そう思って当然です。

私も3,000組以上の家族を見てきましたが、早生まれのお子さんの場合、2歳と3歳では「別人のように」体力が違います。

この記事では、そんな佐藤さんの不安を解消するために、「満年齢(来年)」で祝うことが、なぜお子さんにとっても伝統的にも「正解」なのかを解説します。

さらに、義父母を納得させるための具体的な伝え方や、失敗しないスケジュール案まで、プロの視点で全てお伝えしますね。


「数え年」か「満年齢」か?早生まれの子を持つママが一番悩むポイント

「数え年」で祝うなら、娘さんはまだ2歳。

この時期の早生まれ児とイヤイヤ期は、切っても切れない深刻な関係にあります。

想像してみてください。

慣れない足袋を嫌がって脱ぎ捨て、重い被布(ひふ)を「イヤ!」と泣き叫んで拒否する娘さんの姿を。

せっかく高いお金を払って予約したスタジオでも、一度パニックになれば撮影は中断。

ご祈祷中も静かに座っていられず、周囲の目が気になって佐藤さん自身がボロボロに疲弊してしまう……。

これは決して、佐藤さんのしつけのせいではありません。

2歳児という発達段階において、数十分もの間、不自由な格好で我慢を強いるのは、生物学的に「無理」なことなのです。

伝統を重んじるあまり、当日が涙で終わってしまうのは、お子さんの健やかな成長を祝う七五三の本質から外れてしまいます。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 2歳での実施に少しでも不安があるなら、迷わず「満年齢」まで待ちましょう。

なぜなら、この点は多くの人が見落としがちですが、2歳0ヶ月と3歳0ヶ月では、言葉の理解力と体力が劇的に異なるからです。無理に実施して「着物は怖いもの」というトラウマを植え付けてしまうのが、最も避けるべき失敗例です。


結論:3歳の七五三は「満年齢」が正解!プロが教える3つのメリット

結論から申し上げます。

満年齢での実施は、子供の精神的余裕を生み、結果として「家族全員の笑顔」という最高の成果に直結します。

なぜ満年齢がこれほどまでに推奨されるのか。

それは、「満年齢」と「子供の笑顔(撮影成功率)」には強い正の相関があるからです。

3歳を過ぎると、お子さんは「今日はお姫様になる日だよ」という言葉を理解し、自分から進んで着物を着てくれるようになります。


義父母も納得!「時期をずらす」ことを角を立てずに伝える魔法のフレーズ

佐藤さんが最も頭を悩ませているのは、義父母への説明ですよね。

「数え年が正式だ」と言われた時、どう返せばいいのか。

ここで強力な味方になるのが、「神社本庁」という最高権威の公式見解です。

実は、神社本庁と数え年・満年齢の関係は「どちらで行っても差し支えない」という中立・許容の立場にあります。

七五三は、本来数え年で祝いますが、最近では満年齢で祝う割合も高くなっています。どちらでお祝いしても差し支えありません。
出典: 七五三について – 神社本庁

この事実を伝えた上で、以下のフレーズを使ってみてください。

「お義父様、お義母様。神社の方に伺ったところ、今は満年齢でお祝いする方が主流だそうです。娘が着物を喜んで着られる来年、最高の笑顔を皆様にお見せしたいと思っているのですが、いかがでしょうか?」

「手抜き」ではなく「最高の笑顔を見せたい」というポジティブな理由に変換することで、角を立てずに納得してもらえるはずです。


混雑もイヤイヤも回避!失敗しないための「最強スケジュール」案

満年齢での実施を決めたら、次は具体的な日程です。

11月15日の当日にこだわると、激しい混雑に巻き込まれ、お子さんの体力が削られてしまいます。

そこで提案したいのが、「分散参拝」による負担軽減戦略です。

分散参拝と混雑回避は、手段と目的の関係にあります。

時期をずらすことで、待ち時間を最小限にし、お子さんの機嫌が良い状態で全てを終えることができます。

賢いママが選ぶ!七五三スケジュール比較】

項目 11月15日(当日) 分散スケジュール(推奨)
混雑度 非常に高い(待ち時間1時間〜) 低い(スムーズに進行)
子供の負担 最大(人混みで疲弊) 最小(ゆったり行動)
写真の質 他の参拝客が写り込みやすい 貸切状態で撮影可能
おすすめ時期 5〜6月(前撮り)+10月平日(参拝)

まとめ:「いつやるか」よりも「どう笑うか」を大切に

七五三は、お子さんの成長を感謝し、これからの幸せを祈る行事です。

「数え年」という形式に縛られて、佐藤さんや娘さんが辛い思いをする必要はありません。

満年齢で祝うことは、お子さんの発達を一番に考えた、愛情深い決断です。

まずは、来年のカレンダーを開いてみてください。

そして、ご主人と「娘が一番笑っていられるのはいつかな?」と話し合うことから始めてみましょう。

納得のいく決断こそが、数年後に写真を見返した時、「あの時は楽しかったね」と言い合える最高の思い出を作ります。


[参考文献リスト]

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