[著者情報]
佐藤 結衣(さとう ゆい)
エンタメ歴史リサーチャー / 元アイドル誌編集者2003年のNEWS結成会見から現在に至るまで、20年間にわたり1,000件以上のライブや会見を取材。グループの激動期を現場で見届け続けてきた経験から、客観的な事実とメンバーの想いを繋ぐストーリーテラーとして活動中。
「結成20周年おめでとう!」という華やかな特番の映像を見て、ふと疑問に思いませんでしたか?
画面に映る小山さん、加藤さん、増田さんの3人を見て、「あれ、昔はもっとたくさんメンバーがいた気がする……」「ONE OK ROCKのTakaさんがいたって噂は本当?」と、スマホを手に取った方も多いはずです。
ジャニーズ(現SMILE-UP.)の歴史の中でも、NEWSほど激動のメンバー変遷を辿ったグループは他にありません。
9人で華々しくデビューしたエリート集団が、なぜ3人になったのか。
そこには、単なる「脱退」という言葉だけでは片付けられない、残されたメンバーたちの壮絶な決意と、去っていった仲間たちの新たな道がありました。
この記事では、20年間の取材を続けてきた私、佐藤結衣が、初期メンバー9人の正体と、現在に至るまでの全軌跡を、公式な事実に基づいて丁寧に紐解いていきます。
この記事を読み終える頃には、今の3人がステージに立ち続けていることの「奇跡」を、より深く感じられるようになっているはずです。
2003年、9人で始まったNEWSの「エリートな船出」
2003年9月15日。
新高輪プリンスホテルで行われた結成会見の熱気を、私は今でも鮮明に覚えています。
「バレーボールワールドカップ2003」のイメージソングを歌うために集められた9人は、まさにジャニーズJr.の中から選りすぐられた「エリート中のエリート」でした。
当時のNEWSは、単なる新人グループではありませんでした。
すでにドラマやバラエティで圧倒的な人気を誇っていた山下智久さんを筆頭に、関西ジャニーズJr.のスターだった錦戸亮さんや内博貴さんなど、各方面からエース級が集結した「最強の布陣」だったのです。
ここで、改めて結成時の初期メンバー9人の名前を確認しておきましょう。
- 山下智久
- 小山慶一郎
- 錦戸亮
- 加藤成亮(現・加藤シゲアキ)
- 増田貴久
- 内博貴
- 草野博紀
- 手越祐也
- 森内貴寛(現・ONE OK ROCKのTaka)
当時のファンや関係者の間では、この豪華すぎる顔ぶれに「期間限定のユニットなのではないか?」という声も囁かれていました。
しかし、彼らは『希望〜Yell〜』で鮮烈なデビューを飾り、日本中にその名を轟かせることになります。
この時、誰もがこの9人での未来を信じて疑いませんでした。
なぜ9人から3人に?激動の脱退理由を時系列で整理
9人でスタートしたNEWSですが、その後の20年でメンバーは段階的に減少していきます。
なぜ人数が減っていったのか、その経緯を4つの大きな転換点(フェーズ)に分けて整理します。
フェーズ1:結成直後の離脱(9人→8人)
結成からわずか3ヶ月後の2003年12月、森内貴寛さんが学業専念を理由に活動を休止し、そのまま脱退しました。
これが最初のメンバー減少となりました。
フェーズ2:不祥事による活動休止と離脱(8人→6人)
2005年から2006年にかけて、内博貴さんと草野博紀さんが相次いで不祥事(未成年飲酒騒動)により活動を休止。
グループ自体も一時活動休止に追い込まれました。
2007年の再始動時、二人は「研修生」として再出発することとなり、NEWSからは事実上の脱退となりました。
フェーズ3:二大エースの同時脱退(6人→4人)
NEWSの歴史の中で最大の危機と言えるのが、2011年10月です。
絶対的センターだった山下智久さん(ソロ活動専念)と、関ジャニ∞と兼任していた錦戸亮さん(兼任によるスケジュールの限界と関ジャニ∞への専念)が同時に脱退を発表しました。
山下・錦戸という二大看板を失ったことは、4人体制のNEWSにとって「解散」の二文字が現実味を帯びるほどの衝撃でした。
フェーズ4:新たな門出と現在(4人→3人)
2020年6月、手越祐也さんが緊急事態宣言下の外出騒動などを経て、専属契約を終了し脱退。
これにより、現在の小山慶一郎さん、加藤シゲアキさん、増田貴久さんの3人体制となりました。

ワンオクTakaがいたのは本当?初期メンバーの「今」と意外な繋がり
「NEWSにONE OK ROCKのTakaがいた」という話は、都市伝説ではなく紛れもない事実です。
当時は本名の森内貴寛として活動していました。
彼は結成メンバーに選ばれた際、まだ15歳。
非常に高い歌唱力を持っていましたが、学業との両立や、偉大な両親(森進一さん・森昌子さん)を持つゆえのプレッシャーなど、多くの葛藤があったと言われています。
森内さんの脱退は、NEWSとしての活動期間こそ短かったものの、後に彼が自らの力で世界的なロックバンドを築き上げるための、必要なステップだったと言えるでしょう。
また、他の元メンバーたちも、それぞれのフィールドで活躍を続けています。
📊 比較表
【NEWS元メンバーの主な現在の活動状況】
| 名前 | 脱退時期 | 現在の主な活動 |
|---|---|---|
| 森内貴寛 (Taka) | 2003年 | ONE OK ROCKのボーカルとして世界的に活躍 |
| 内博貴 | 2006年 | 俳優として舞台・ドラマを中心に活動 |
| 草野博紀 | 2006年 | 歌手・モデルとして活動 |
| 山下智久 | 2011年 | 俳優・歌手として国内外でマルチに活躍 |
| 錦戸亮 | 2011年 | 俳優・シンガーソングライターとして活動 |
| 手越祐也 | 2020年 | アーティスト・タレント・実業家として活動 |
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 元メンバーの脱退を「悲劇」としてだけでなく、それぞれの「自立と成長の物語」として捉えてみてください。
なぜなら、この点は多くの人が見落としがちですが、NEWSを離れたメンバーの多くが今もエンタメ業界の第一線で活躍しているという事実は、初期NEWSがいかに個々のポテンシャルの高い集団だったかの証明でもあるからです。彼らの過去を知ることは、今のNEWSの深みを知ることにも繋がります。
幾度の危機を乗り越えて。今の3人が「NEWS」を守り続ける理由
メンバーが減るたびに、世間からは「もう解散したほうがいいのではないか」「NEWSは終わった」という厳しい声が投げかけられました。
特に2011年、山下さんと錦戸さんが脱退した際、残された4人は事務所からも「解散」の選択肢を提示されたといいます。
しかし、小山さん、加藤さん、増田さん(そして当時は手越さんも)は、「NEWSという名前を残したい」「待ってくれているファンを裏切りたくない」と、グループ存続を直談判しました。
その決意の結晶として生まれたのが、あの名曲『チャンカパーナ』です。
現在の3人体制になった際も、彼らは立ち止まりませんでした。
- 小山慶一郎さんは、リーダーとしてグループの精神的支柱となり。
- 加藤シゲアキさんは、作家としての才能を開花させ、知的な側面からグループの価値を高め。
- 増田貴久さんは、衣装デザインや歌唱面でNEWSのクリエイティブを牽引し続けています。
今の3人のNEWSは、決して「残った3人」ではありません。
幾多の別れを経験し、その痛みを抱えながらも、それでも「NEWS」という看板を背負い続けることを選んだ「守り抜いた3人」なのです。
まとめ:NEWSの歴史は「絆」の証明。20周年を超えた3人のこれから
NEWSの20年は、まさに「変化」の連続でした。
9人で始まった物語は、8人、6人、4人と形を変え、現在は3人の物語として続いています。
初期メンバーの顔ぶれや脱退の理由を知ると、少し切ない気持ちになるかもしれません。
しかし、その激動の歴史があったからこそ、今の3人が歌う言葉には、他の誰にも真似できない「重み」と「優しさ」が宿っています。
もしあなたが、20周年をきっかけにNEWSに興味を持ったのなら、ぜひ今の彼らが歌う『チャンカパーナ』や『U R not alone』を聴いてみてください。
その歌詞の一節一節に、彼らが守り抜いてきた20年間の想いが詰まっていることに気づくはずです。
激動の過去を知った今、あなたの目には、ステージで笑い合う3人の姿が、これまで以上に輝いて見えているのではないでしょうか。
[参考文献リスト]
- NEWS、4人で再始動後初のシングル1位 – オリコンニュース, 2012年7月24日
- NEWS 結成20周年特番 アーカイブ – 音楽ナタリー
- [ジャニーズ事務所 公式発表資料(2003-2020)] – モデルプレス 記事アーカイブ参照
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