日曜劇場『VIVANT』第2シーズンの放送が始まり、毎週のように息をのむ展開が続いています。
特に第14話で描かれた、黒須たち別班員が両腕を広げて拘束されているシーンは、そのあまりの凄惨さと不気味な部屋の雰囲気に背筋が凍るような衝撃を受けました。
あのどこか厳かで恐ろしい「十字架の部屋」はいったいどこにあり、本当に実在するのか気になって調べてみたところ、意外な正体が明らかになりました。
この記事では、ネット上の情報や公式の発表から判明したロケ地の詳細や、現地を訪れるための方法をまとめて紹介します。
十字架拘束シーンが撮影された驚きの場所
あのショッキングな尋問シーンが撮影されたのは、日本から遠く離れたアゼルバイジャンの古都シェキにある「キャラバンサライ」という歴史的な建物です。
劇中では、アゼルバイジャンの隣国とされる架空の国家「ゴルバド共和国」に位置する中国系諜報機関「シンシー」の秘密施設という設定でした。
重苦しい石造りのドーム型天井や、中庭を囲むように配置されたアーチ状の回廊が、拷問の残酷さをさらに引き立てていました。
しかし実際のロケ地となった場所は、おどろおどろしい秘密基地ではなく、シルクロードの豊かな歴史を感じさせる非常に美しいスポットです。
世界遺産にも登録されている歴史的価値
ロケ地となったシェキのキャラバンサライは、単なる古い建物ではありません。
「シェキの歴史地区とハーン宮殿」の一部として、ユネスコの世界文化遺産に登録されている極めて貴重な文化財です。
かつて東西の交易路であるシルクロードを行き交った旅の商人たちが、旅の疲れを癒やし、安全に荷物を下ろして休息をとった石造りの宿として使われていました。
何世紀にもわたって多くの旅人を迎え入れてきた歴史的な石壁や優雅なアーチが、ドラマの中であの厳かな雰囲気を生み出していたのだなと納得しました。
劇中の恐怖とは正反対な現地の素顔と「猫」
拷問の舞台として使われたため非常にダークな印象が残る場所ですが、撮影の舞台裏は劇中の緊張感とは全く異なる穏やかな雰囲気だったようです。
番組公式SNSの裏話によると、撮影現場となったキャラバンサライには猫が本当にたくさん住み着いており、終始和やかな空気が流れていたとのことでした。
凄惨な役を演じた役者陣が、撮影の合間に猫たちと戯れて癒やされていたのかもしれないと想像すると、ファンとしては少しホッとするギャップがあります。
このようなギャップを知ると、あの恐ろしい部屋の印象も少し変わって見えるのが面白いところです。
実は一般人でも格安で宿泊できるホテル
このキャラバンサライは、観光地として見学できるだけでなく、実は現在もホテルとして営業を続けています。
世界遺産に泊まれるというだけでも驚きですが、現地を訪れた旅行者の書き込みによると、宿泊料金はシングル1泊あたり約25マナト(日本円で約2,500円から)と、信じられないほどリーズナブルです。
高級ホテルのような近代的な最新設備が整っているわけではないため、正直なところ快適さの面では好みが分かれる部分もあるかもしれません。
それでも、かつてのシルクロードの旅人たちと同じように、古き良き石造りの部屋に身を置いて歴史のロマンに浸れる体験は、何物にも代えがたい魅力だと思います。
エルサレムのシーンもアゼルバイジャンに実在
第14話では、もう一つ印象的な異国情緒あふれるシーンが登場しました。阿部寛さん演じる公安の野崎守が、シンシーの責任者と接触したエルサレムの設定です。
こちらも実際のロケはイスラエルではなく、アゼルバイジャンの首都バクーの旧市街に実在する「15世紀の中世浴場」で行われました。
公式の裏話によると、監督は「阿部寛さんの圧倒的な佇まいが、重厚な歴史的建造物の雰囲気にぴったりとはまる」と笑いながら話していたそうです。
視聴者の間でも、このロケ地について映画での阿部さんのハマり役を思い出し、クスッとしてしまったという声が複数見られました。
聖地巡礼するなら今が絶好のタイミング
もし「実際にアゼルバイジャンに行ってロケ地をこの目で見てみたい」と考えているなら、今年はこれ以上ないチャンスです。
実は、2026年7月1日から1年間の期間限定で、日本の一般旅券を持つ人はアゼルバイジャンへの観光渡航がビザ免除となりました。
従来は事前に電子ビザなどの面倒な申請手続きが必要でしたが、現在は観光目的であれば1回につき30日以内、期間中最大3回までパスポートだけで入国できます。
ドラマの放送タイミングとこのビザ免除措置が重なったのは、聖地巡礼を夢見るファンにとって幸運な巡り合わせだと感じます。
公式ロケ地ツアーで迷わず巡るルート
個人でアゼルバイジャンを手配するのはハードルが高いと感じる方に向けて、旅行会社の阪急交通社から公式ライセンス商品としてロケ地を巡るパッケージツアーが発売されました。
「魅惑のアゼルバイジャン6日間」と銘打たれたこのプランは、問題のシェキのキャラバンサライはもちろん、バクー旧市街やシルヴァンシャー宮殿、さらにはキャンディケイン・マウンテンまで、作中に登場する主要ロケ地を効率よく網羅しています。
さらに、2027年4月以降に出発する一部のツアーでは、実際にこのキャラバンサライに宿泊するスケジュールも用意されているのが大きな魅力です。
旅行代金は2名1室利用時で1名あたり279,000円から379,000円となっており、航空便の手配や現地での移動手段に悩むことなく安心して聖地巡礼が楽しめます。
時期や燃油サーチャージなどの詳細は、申し込み前に阪急交通社の公式サイトで最新の情報をよく確認しておくのが賢明だと思います。
まとめ
VIVANTの第14話で視聴者を震え上がらせた「十字架の部屋」は、かつてシルクロードの旅人たちが体を休めたアゼルバイジャンの世界遺産、シェキのキャラバンサライでした。
劇中の不気味な拷問施設のイメージとは裏腹に、実際には可愛らしい猫たちが走り回り、現在でも数千円で宿泊できるロマンあふれる歴史的ホテルというギャップには驚かされるばかりです。
日本からの直行便がないため移動には少し骨が折れますが、ビザ免除の恩恵を受けられる今だからこそ、あの壮大なスケールの世界観を体感しに遥かなるコーカサスの地へ旅立ってみるのも、素晴らしい体験になるかもしれません。
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