VIVANTのIQ123は暗号かサインか?第16話の違和感を紐解く

日曜劇場『VIVANT』第2シーズンの第16話が放送され、その怒涛の展開に頭痛がしてくるほど圧倒されました。

私もリアルタイムで見ていて、画面から目が離せなくなると同時に、あまりの情報量に混乱してしまった一人です。

なかでも、死んだはずの劉銘軒が野崎に対して放った「IQ123」という言葉に、引っかかりを覚えた方は多いのではないでしょうか。

ネット上でも「優秀な公安のエリートにしては低すぎないか」というツッコミや、何かの伏線ではないかという考察が飛び交っています。

この記事では、なぜあの場面でその数値が使われたのか、話題になっている「暗号説」と「サイン説」の二つの見方を中心に、散らばった情報を分かりやすく整理してみました。

劉銘軒が放ったIQ123という言葉の衝撃

死んだはずの元部下である劉銘軒が、傷だらけの姿で中国裏組織「シンシー」のメンバーとして野崎の前に現れたシーンは、本当に鳥肌が立ちました。

しかも、動揺する野崎をあざ笑うかのように、超高速で脳細胞を回転させているのだろうと語りかけてきたのです。

この時に彼が口にしたのが、まさに「IQ123」という具体的な数値でした。

ストーリーが一気に加速するなかで、このセリフだけが妙に耳に残り、視聴者の間で大きな議論を巻き起こすことになります。

天才の集まる世界でなぜIQ123なのか

野崎といえば、公安のなかでも抜群に頭が切れ、冷徹に任務を遂行するエリート捜査官です。

そんな彼の知性を表すにしては、「123」という数字は少し物足りない印象を受けるかもしれません。

事実、第1シーズンでテントのテストによって明らかになった乃木憂助のIQは137とされています。

それと比較しても、今回の数値はどこか不自然に感じられます。

ネット上のリアルな反応を調べてみても、やはりこの絶妙な低さに首をかしげる声が目立っていました。

ただ、すべてを計算し尽くして制作されているこのドラマにおいて、意味のない数字がわざわざセリフに組み込まれるとは考えにくいのが正直なところです。

北京時代の秘密ルールに隠された暗号説

そこで浮上しているのが、北京駐在時代の諜報活動で使われていた「3桁の数字暗号」に由来するという見方です。

5年前の回想シーンを振り返ると、野崎のチームは頻繁に数字を用いた暗号を交わしていました。

例えば、劉は自分のコードを「767」と呼び、アジトを指す言葉として「986」を使用していました。

つまり、彼らにとって3桁の数字は日常的なコミュニケーションの手段だったわけです。

今回の「123」も、単なる知能指数をからかう意味ではありません。

当時のルールに則って変換することで、ハン・リンシンらの監視をかいくぐり、野崎にしか解読できない具体的な作戦や警告を伝えたのではないかと推測されています。

過去のシーンがこうして現在の謎解きに繋がってくる仕掛けは、やはりこの作品ならではの醍醐味ではないでしょうか。

私は今でも味方だというサイン説

もう一つの解釈が、具体的な指示を伝えるためではなく、自分の本心を伝えるための「サイン」だったとする見方です。

シンシーの冷酷なスパイを演じながらも、野崎にだけ通じる言葉を投げることで、「自分は今でもあなたの劉だ」というメッセージを送ったという考察になります。

あえておかしな数値を会話に混ぜることで、野崎に違和感を抱かせ、自分の真意に気づかせようとしたのかもしれません。

言葉そのものに複雑なパスワードが隠されているというよりは、お互いの絆を確かめ合うための目配せのような役割を果たしていると考えられます。

個人的には、このサイン説の方が人間味があって非常にエモーショナルだなと感じています。

言葉の裏にある感情を読み解くのも、スパイものの楽しみの一つですね。

堺雅人さんが演じる劉銘軒の複雑な愛憎

今回のエピソードで多くの人を驚かせたのが、劉銘軒を演じているのが主演の堺雅人さん自身だったという事実です。

乃木憂助、そしてもう一つの人格である「F」に続く、驚異の「一人三役目」となりました。

メイクや仕草の違いによって、まったく別人にしか見えない見事な演じ分けがなされています。

劉はかつて野崎に認められたいという強い一念から、危険な潜入捜査に身を投じて囚われの身となりました。

救出されずに置き去りにされたという悲しみは、年月を経て歪んだ愛憎へと変わってしまったように見えます。

自分のアイデンティティを認めてもらいたいと渇望するその姿は、どこか孤独な生い立ちを持つ乃木憂助とも重なる部分があるのが興味深いです。

別班員の移送をめぐる罠とトリプルエージェントの可能性

さらに議論を呼んでいるのが、拉致された黒須たち別班員の居場所である「シャキ城」からの移送問題です。

劉は野崎のあからさまな不審行動を察知し、先手を打って移送を始めたと高笑いしていました。

しかし、一見するとシンシー側が有利になったように見えるこの動きこそが、劉の仕掛けたアシストではないかという指摘があります。

あえて強固なシャキ城から彼らを連れ出させることで、結果的に野崎たちが救出しやすい隙を作り出したという見解です。

もしこれが事実であれば、劉はシンシーと公安のダブルエージェントに留まらず、野崎の忠実な味方として動くトリプルエージェントということになります。

ハラハラする裏切りの応酬のなかで、誰が本当に手綱を握っているのかは、正直なところまだ判断が難しい部分もあります。

日曜劇場が仕掛ける二重構造の面白さ

これまでにも、東条の口座に振り込まれた「1億2600万円」に円周率を掛ける座標暗号など、度肝を抜く数学的ギミックが登場してきました。

今回の「IQ123」もまた、そうした緻密な計算のうえに成り立つ見事なスパイスとなっています。

数字やセリフの表面的な意味に騙されず、その奥にあるキャラクターたちの心情や作戦を裏読みしていく過程が本当に面白いですね。

暗号説にしろサイン説にしろ、野崎と劉の切れ味鋭い心理戦が、今後の展開をさらに面白くしてくれることは間違いありません。

それぞれの思惑が複雑に交錯する中で、彼らがどのような結末を迎えるのか、次回の放送が待ち遠しくて仕方がありません。

これからの物語の行方を、しっかりとこの目で見届けたいと思います。

 

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