VIVANTの第2シーズンが始まり、第1話(第11話)から怒涛の展開に目が離せませんでした。
特に驚いたのが、乃木が宿泊先のホテルのクローゼットにいたドラムに対し、容赦なくナイフを向けたシーンです。
あんなに仲が良かった二人に一体何が起きたのか、SNSやネット掲示板でも困惑の声が多く上がっていました。
私も気になって調べてみたところ、乃木の冷徹な判断の裏には、別班員としての高度な能力と、その時の極限状態が深く関わっていることが分かりました。
なぜあの時、乃木はあのような行動をとったのか。
ネット上の考察や情報を整理して、3つの大きな理由と演出側の意図について考えてみたいと思います。
部屋のわずかな異変から侵入者を察知したため
乃木が部屋に入った瞬間、すでに空気感が変わっていたのかもしれません。
彼は単に金庫へ重要書類をしまいに行ったわけではなく、入室した時点ですでに「誰かがいる」という違和感を察知していたようです。
具体的なきっかけは描かれていませんが、カードキーの状態や室内の物の配置など、プロの別班員にしか分からないわずかな変化に気づいたと考えられます。
クローゼットを開ける前に、乃木と「F」が中で誰かが潜んでいる可能性を確信していたような動きも見られました。
あの場面で乃木がとった行動の流れをまとめると、以下のようになります。
- 部屋に入った瞬間に違和感を覚え、周囲を警戒する
- クローゼットの中に人の気配を感じ、場所を特定する
- 相手の正体が誰であれ、先手を取って動きを封じ込める
正体不明の侵入者に対し、確認してから動くのでは遅すぎます。
まずはナイフで制圧し、自分の安全を確保した上で身元を確認するという、別班員としての条件反射的な行動だったのでしょう,。
別班5人の拉致により警戒心が最大になっていた
物語の背景を振り返ると、乃木が過剰なまでに警戒していた理由が見えてきます。
この時、黒須を含む別班員5人が次々と拉致されるという異常事態が起きていました。
仲間たちの情報がどこからか漏れている可能性があり、乃木は「誰が敵で、誰が味方か分からない」という疑心暗鬼に陥ってもおかしくない状況に置かれていたのです。
たとえドラムのような信頼できる相手であっても、その姿を確認するまでは決して油断できないという、プロとしての厳しい姿勢が表れていました。
- 別班内部の情報漏洩が疑われていた
- ドラムを装った敵である可能性も否定できなかった
- 無条件で背中を見せることが、自分だけでなく任務全体の危機を招く
このような状況下では、相手がドラムだと分かる前にナイフを向けるのは、工作員の世界ではむしろ合理的な判断だったのかもしれません,。
攻撃的な人格である「F」の即応力
クローゼットの扉を開ける際、表に出てきたのは乃木ではなく、もう一人の人格である「F」でした。
Fは危険が迫った時に主導権を握ることが多く、乃木本人よりも攻撃的で素早い判断を下す傾向があります。
Fは「ここだろうな。俺が行く」と告げて扉を開けましたが、これは扉の向こうに潜む人物が武器を持っている可能性を考慮し、即座に対応するためだったと考えられます。
手にしていたのは果物用と思われる小さなナイフでしたが、部屋にある物を瞬時に武器として使う点も、Fらしい判断の速さを感じさせます,。
ドラムだと判明した瞬間にナイフを床へ落としたのも、安全が確認されたことで武器を持つ必要がなくなったためでしょう。
殺害や拘束が目的ではなく、あくまで「脅威の排除と確認」が目的だったことが伺えます,。
乃木が「別班」であることを再提示する演出の意図
物語の構成という視点で見ると、あの緊迫した数秒間には視聴者に対する強いメッセージが込められていたように感じます。
第1シーズンでは、乃木が気弱な商社マンを装うシーンが多くありましたが、第2シーズンではその必要がありません。
ホテルのシーンで鮮やかな制圧の動きを見せることで、「乃木憂助はやはり本物の別班員である」という事実を、シーズンの早い段階で改めて印象づける意図があったのでしょう。
また、あえてドラムにナイフを向けるというショッキングな描写を入れることで、これから始まる任務がどれほど過酷で危険なものであるかを予感させています。
一方で、ドラムだと分かった後にFが「驚かせるな」という態度を見せたり、ドラムが落ちたナイフをそっと拾って返したりするやり取りは、二人の絆を感じさせる名シーンでもありました,。
ドラムがクローゼットに潜んでいた理由
そもそも、なぜドラムは普通に待たずにクローゼットに隠れていたのでしょうか。
それは、ドラム自身もこの部屋が監視されていることを知っていたからです。
ドラムは野崎の指示を受け、乃木に重要な情報を伝えに来ていました。
部屋に監視カメラが2台設置されていることや、用意されたシャンパンを飲んではいけないことを乃木に警告するためです。
ロビーや廊下で接触すれば敵に悟られるリスクがあるため、カメラの死角となるクローゼットで乃木の帰りを待っていたと考えられます。
乃木たちの能力の高さと、ドラムの献身的なサポート体制。この両面が浮き彫りになったのが、あのナイフの場面だったと言えるかもしれません,。
今回の出来事を踏まえると、乃木とドラムの関係性は決して悪くなったわけではなく、むしろ高度な信頼関係があるからこそ、あのような極限のやり取りが成立したように思います。
ナイフを向けられても慌てず、すぐに有益な情報を共有するドラムの姿には、改めてプロとしての凄みを感じました。
物語は始まったばかりですが、二人のチームワークが今後どのように発揮されていくのか、引き続き追いかけていきたいですね。
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