『VIVANT』第2シーズンの幕開けとなる第11話、冒頭から衝撃的な展開に驚いた方も多いのではないでしょうか。
特に、別班の精鋭であるはずの黒須駿が、バルカの自室であっさりと拉致されてしまったシーンには、ネット上でも「違和感しかない」という声が溢れています。
別班メンバー5人が同時に狙われるという異常事態の中で、なぜ黒須はあのような形で監視カメラに姿を残したのか。
情報を集めていくうちに、あの拉致シーンにはいくつもの「意図的な違和感」が隠されていることが見えてきました。
一視聴者として気になったポイントを整理しつつ、黒須の真意について考えてみたいと思います。
なぜ精鋭の黒須が麻酔銃で眠らされたのか
黒須は別班の中でも非常に高い戦闘能力を誇る工作員です。
シーズン1では乃木の銃撃すら回避しようとするほどの身のこなしを見せていました。
そんな彼が、正面から放たれた麻酔銃を避けられなかった点に、まず大きな疑問が残ります。
襲撃者の存在にはいち早く気づいており、実際に2人を返り討ちにしています。
それほどの警戒態勢にありながら、3人目の麻酔銃に対しては無防備に撃たれたように見えました。
個人的には、黒須の能力なら十分にかわせたはずの攻撃だったのではないか、と感じてしまいます。
ファンの間でも、この場面は「わざと撃たれたのではないか」という見方が強まっているようです。
一流の工作員がこれほど不用意に隙を見せるとは考えにくく、ここには何らかの計算があったと考えるのが自然かもしれません。
監視カメラの映像に映った不自然な「動き」
乃木とノコルが確認していた監視カメラの映像には、さらに細かな違和感が指摘されています。
黒須が麻酔銃を受けて倒れた後、他の工作員が入ってきた際、倒れている位置や向きが微妙に変わっているというのです。
もし本当に深い眠りに落ちているのであれば、自力で位置を変えることは不可能です。
また、被弾した場所が着物の帯の厚い部分だったため、実際には麻酔薬が体内に入っていないのではないか、という鋭い考察も見かけました。
つまり、黒須は倒れた後に「気絶したフリ」をして、敵の様子を窺っていた可能性があります。
監視カメラに映ることを前提とした、一種のパフォーマンスだったとも考えられそうです。
乃木家の「守り刀」が持ち去られた意味
戦闘中、黒須は乃木から預かっていた「乃木家の守り刀」で応戦していました。
注目したいのは、黒須が刀の鞘を部屋の目立つ場所に残し、刀身だけを持って戦っていた点です。
その後、襲撃グループのリーダー格と思われる人物が、その守り刀を丁寧に拭い、鞘に収めて持ち去っています。
単なる戦利品にしては扱いが丁寧すぎて、まるで「持ち去るように誘導された」ようにも見えます。
この守り刀にGPSや盗聴器が仕掛けられていたとしたらどうでしょうか。
刀が敵の本拠地へ運ばれることで、別班側は居場所を特定できるようになります。
わざと刀を奪わせたのだとしたら、黒須の敗北は極めて高度な情報戦の一環だったと言えるでしょう。
あえて捕まる「自ら潜入した説」の信憑性
今回、黒須だけでなく他の4人の別班員も拉致されましたが、彼らはそれぞれ異なる国へ運ばれています。
黒須はアゼルバイジャン、他のメンバーはキプロスやトルクメニスタンといった具合です。
黒須がわざと捕まったのだとすれば、その目的は「敵の組織内部へ潜り込むこと」に他なりません。
シーズン1で乃木が黒須を欺いてまでテントへ潜入した作戦を、今度は黒須が一人で再現しているようにも思えます。
あえて拉致されることで、通常の手段ではたどり着けない敵の本拠地や、指揮官に接触しようとしているのではないでしょうか。
正直、あんなに強い黒須が拉致されるのはショックでしたが、潜入捜査だと考えれば合点がいきます。
乃木が仕掛けた「3つ目のカメラ」の謎
監視カメラに関して、もう一つ気になるのが乃木の発言です。
乃木はノコルに対して「監視カメラは3つある」と伝えていましたが、実際にはノコルにも内緒で、さらに別のカメラを設置していたのではないかという疑惑があります。
乃木が一人で映像を確認する時間を作っていたことからも、ノコルには見せられない「真実」が映っていたのかもしれません。
例えば、カメラに向かって黒須が別班特有のハンドサインを送っていた、といった展開も十分に考えられます。
乃木と黒須の間で、あらかじめ「拉致されたフリをして潜入する」というコンビネーションが成立していたとしたら、これほど心強いことはありません。
映像を見た乃木がどこか落ち着いていたようにも見えるのは、すべてが計画通りだからかなと思います。
黒須は裏切り者なのか、それとも相棒なのか
拉致の状況があまりに不自然なため、一部では「黒須裏切り説」も囁かれています。
しかし、シーズン1から築き上げてきた乃木との絆を考えると、彼が簡単に別班を裏切るとは信じがたいものがあります。
むしろ、敵を欺くためにはまず味方から、という言葉通り、乃木以外のメンバーや協力者たちをも欺くための壮大な演技である可能性が高いのではないでしょうか。
太田梨歩(ブルーウォーカー)が必死に黒須を心配している様子を見ると、彼女さえも作戦の詳細は知らされていないのかもしれません。
今は敵の手に落ちたように見える黒須ですが、彼が再び乃木の前に現れる時、それは反撃の狼煙が上がる瞬間になるはずです。
かつての相棒が、沈黙の中でどのような牙を研いでいるのか、期待せずにはいられません。
監視カメラの前で見せた黒須の「敗北」は、物語を大きく動かすための布石である可能性が非常に高いです。
麻酔銃を避けないという不自然な選択、守り刀の持ち去り、そして乃木だけが知る隠しカメラの存在。
これらすべてが、敵の本丸へたどり着くための計算されたルートだとしたら、あまりに鮮やかな作戦と言えます。
一見すると不憫な状況に見える黒須ですが、彼のことですから、拉致された先のジェット機の中でも「次はどう動くか」を冷静に考えているに違いありません。
第12話以降、彼がどのようにして窮地をチャンスに変えるのか、その時が来るのを静かに待ちたいと思います。
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