日曜劇場『VIVANT』第2シーズンの第15話を観ていたら、ラストシーンで頭が真っ白になりました。
別班の情報を売って逃亡したと思われていた公安の野崎守が、まさかの潜入捜査中だったという怒涛の展開です。
しかも、佐野公安部長の口から「リュウ・ミンシュエン」という、第1シーズンを熱心に追っていた人なら聞き覚えのある名前が飛び出してきました。
ネット上でも「ここで繋がるのか!」と大騒ぎになっていますが、「えっと、誰だっけ?」と一瞬記憶が追いつかなかった方も多いのではないでしょうか。
私も気になってこれまでの設定やネット上の考察を色々と調べてみたので、今回はリュウ・ミンシュエンの正体や、野崎の過去にまつわる「北京大使館のリエゾン」について情報を整理してみました。
そもそも「リエゾン」ってどういう役割?
まずは、野崎の5年前の肩書きである「北京大使館のリエゾン」という言葉についてです。
リエゾン(Liaison)とは、本来は組織同士の「連絡係」や「窓口・仲介・調整担当」を意味する言葉だそうです。
劇中では、北京の日本大使館に駐在していた野崎がこの役職に就いていました。
表向きは単なる連絡担当ですが、裏では弾道ミサイルを連発していた北朝鮮に対する諜報活動を行っていた、いわばスパイ活動の元締めだったことが明かされています。
現実の公安外事警察でも、大使館での勤務を経て、国内にある多数の外国大使館との「リエゾン(連絡担当)兼セキュリティアドバイザー」を務める実態があるようです。
ドラマの公安監修を務めている勝丸円覚さんの著書『警視庁公安部外事課』にもそのような活動の実態が書かれており、かなりリアルな設定が反映されていることが分かります。
第1シーズン第7話で語られた「リュウ・ミンシュエン」の人物像
そんな北京時代の野崎を支えていたのが、リュウ・ミンシュエン(劉銘軒)というエージェントです。
この名前が最初に登場したのは、第1シーズンの第7話でした。
バルカへ向かう飛行機の機内で、野崎が隣に座る乃木憂助に対して「俺が可愛がっていた後輩に似ている」と語りかけるシーンがあります。
野崎の回想によると、リュウはドラムのようなエージェントで、一見頼りなさそうに見えるけれど、実は芯がある男だったそうです。
そんな真面目で一生懸命な性格が乃木にそっくりだったため、野崎は乃木を放っておけず、ずっと気にかけ続けていたのだと思います。
ただ、リュウは野崎に好かれようと必死になるあまり、度を超えた調査を行って突然命を落としてしまいました。
野崎は「自分がもう少し見てやれれば死なずに済んだ」と、自分の「唯一の失敗」として今でも深い傷を抱えています。
最終回でスマホ画面に表示された登録名の衝撃
一度は亡くなったと語られたリュウ・ミンシュエンですが、第1シーズンの最終回で視聴者に大きな衝撃を与える出来事がありました。
乃木が別班としてテントのアジトに潜入した際、櫻井司令に座標データを送信したのですが、そのデータが櫻井司令から野崎のスマートフォンに転送されます。
その時、野崎のスマホ画面に表示された送信者の名前が、なんと「リュウ・ミンシュエン」だったのです。
このシーンは「リュウは実は生きているのでは?」など、ファンの間で長らく最大の謎として考察され続けていました。
3年もの間未回収だったこの重要すぎる伏線が、今回の第2シーズン第15話でようやく回収されることになります。
第15話のラストで佐野公安部長が語った新事実
第15話の終盤、別班に身柄を拘束された公安部長の佐野雄太郎が、尋問の末に重い口を開きました。
佐野は、自分も野崎も日本を裏切ったわけではなく、野崎は現在、中国の別班組織とも呼ばれる「シンシー」への潜入捜査の任務に就いているのだと明かします。
そして、5年前に北京の日本大使館にいた野崎の下で動いていた二人のエージェントの名前を挙げました。
それが、チョウ・ケイシ(張競士)と、あのリュウ・ミンシュエンです。
ここで再びリュウの名前が出たことで、野崎の逃亡劇が5年前の北京での出来事と完全に地続きであることが確定しました。
中国の別班組織「シンシー」とチョウ・ケイシの裏切り
佐野公安部長の告白によって、リュウ・ミンシュエンが命を落とした本当の理由も明らかになりました。
5年前、野崎の下で働いていた二人のうち、チョウ・ケイシは中国の別班組織「シンシー」が送り込んできたスパイだったのです。
リュウの度を超えた調査による不審な死は、実はエージェント仲間であったチョウの裏切り、つまりシンシーが仕掛けた策略にハメられた結果でした。
信頼していた仲間に裏切られ、可愛い後輩を失ってしまった野崎の絶望は、想像を絶するものだったのではないでしょうか。
野崎が命をかけて潜入捜査を続ける真の目的
現在、野崎がドラムにさえ裏切り者と思われながらシンシーへ接近しているのには、明確な目的があります。
一つは、大切な部下を死に追いやったシンシーに対する「敵討ち」です。
そしてもう一つは、日本の公安を守るためです。ホワイトハッカーの東条による調査で、公安内部にシンシーの超小型監視カメラが仕掛けられ、情報が筒抜けになっていたことが判明しました。
野崎は、自らがシンシーの幹部に入り込むためにポリグラフ(嘘発見器)テストを受ける覚悟で、命がけの潜入捜査に挑んでいます。
すべては、過去の唯一の失敗を乗り越え、これ以上の犠牲を出さないための孤独な戦いなのだと思います。
今後の展開でリュウ・ミンシュエンは登場するのか
第15話のラストで名前が上がったチョウ・ケイシとリュウ・ミンシュエンですが、すでに二人ともこの世を去っているとされています。
しかし、SNSでは「誰が演じるのか?」「回想シーンで登場するのでは?」といった期待の声が早くも上がっています。
次回、第16話のサブタイトルは「5年前の物語」となっており、野崎の北京での潜入捜査の始まりや、リュウ・ミンシュエンが亡くなった当時の事件が克明に描かれることは間違いなさそうです。
正直、ここまでの複雑な伏線がどう回収されるのか、ハラハラして見ていられません。
でも、野崎が日本を裏切っていなかったことだけは本当に救いでした。
これまでのストーリーを振り返りたい方は、TBSの番組公式サイトで人物チャートなどを確認してみるのもおすすめです。
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