日曜劇場『VIVANT』第15話をリアルタイムで観ていたのですが、最後の展開に鳥肌が立ってしまい、興奮でその夜はなかなか眠れませんでした。
特に気になって頭から離れないのが、行方をくらましていた野崎が東条に振り込んだ「1億2600万円」という奇妙な額です。
さらに野崎が残した「π(パイ)」という言葉が重なり、SNS上では夜通し怒涛の計算シミュレーションが繰り広げられたのも記憶に新しいところです。
私も気になって実際に手元の電卓を叩いてみたのですが、この数字にはあまりにも綺麗すぎる暗号が隠されていました。
ネットで囁かれている様々な考察を自分で整理しながら、割り算や掛け算で出てくる具体的な場所や、野崎の本当の目的について考えてみました。
次の放送までにこの謎をすっきり整理しておきたい方は、お付き合いいただければ幸いです。
野崎が東条に送金した1億2600万円の基本背景
まずは今回の謎の出発点となる、第15話で起きた事実をおさらいしておきます。
野崎は過去のサイバー犯罪歴をネタに東条を脅し、自分の国外逃亡を手助けさせていました。
その後、東条の口座に「NOZAKI」名義で1億2600万円という大金が振り込まれます。
この唐突な入金に別班側も「何かの暗号ではないか」と疑って解析を試みるのですが、劇中では結局答えが出ないまま回が終わってしまいました。
一方で、野崎はバルカ警察のチンギスに対して「俺は諜報員だ。それはまるで“π”のような永久に割り切れない世界に身を置いている」という意味深なセリフを残しています。
この「割り切れない世界」という言葉が、視聴者に電卓を持たせる大きな引き金となりました。
主流となっている割り算説とアゼルバイジャン付近の座標
ネット上で最も勢いよく拡散され、多くの人の支持を集めているのが「割り算」を用いる解読方法です。
送金額の1億2600万を、円周率であるπで割るという非常にシンプルな計算になります。
実際に計算してみると「40,107,045.6591…」という数字が導き出されました。
これを座標として「北緯40.1070度、東経45.6591度」と読み解きます。
この場所がどこを指しているのかというと、作中で野崎の潜伏先とされている架空の国「ゴルドバ共和国・ルモー」のエリアです。
ルモーは地理的に実在するアゼルバイジャンの首都バクーの西側(北緯40度/東経48度付近)に位置している設定のため、計算結果と見事に重なってきます。
野崎が「自分がルモーにいること」を前提にして、乃木に座標の法則を気づかせるための例題として送ったのだとしたら、あまりに鮮やかなメッセージだなと感じます。
特番の伏線から浮上した掛け算説とトルコの座標
一方で、シーズン2が始まる直前に放送された特番の映像を根拠にする「掛け算説」も無視できません。
実はその特番の中で、乃木がAIハヤトに「入金額にπを掛けて」と指示しているシーンが一瞬だけ流れていました。
公式が提示していたヒントの通りに、1億2600万にπを掛けてみると「395,840,674.352…」という数値になります。
今度はこの数字の最初の4桁と次の4桁を切り分けて、度・分に換算します。
すると「北緯39度58分、東経40度67分(度・分に繰り上げると東経41度07分)」という座標が浮かび上がってきました。
この場所は、トルコ東部・東アナトリア地方のエルズルム市付近を示しています。
前作でも別班と野崎は「〇〇度〇〇分」という形式で面会場所のやり取りをしていたため、従来の暗号規則に一番近いのはこちらの掛け算説かもしれません。
どちらの説も数式としての美しさがあり、正直なところ甲乙つけがたい面白さがあります。
1億2600万という数字そのものが持つ不穏なメッセージ
計算式から離れて、数字そのものが持つ意味に注目するユニークな視点もあります。
1億2600万という数字は、私たちの暮らす日本の総人口とほぼ同じ規模の数値です。
ここから、公安から東条(ひいては日本)に対して「日本国民全員が危機に晒されている」という切迫した警告メッセージを伝えているのではないか、という読み方も出ていました。
サイバー犯罪対策課の東条にわざわざ送金している点も含めて、国家規模の危機を暗示した二重の罠のようにも思えてきます。
単なる現在地の特定だけでなく、物語全体の不穏な空気を象徴する数字として機能しているのかもしれません。
野崎の裏切りはやはりフェイクだったのか
ハラハラしながら見守っていた野崎の裏切り行為ですが、第15話でついにその動機が明かされました。
野崎の上司である公安部長の佐野が「野崎も私も、日本を裏切ったわけではない。現在、彼は潜入捜査の任に就いている」と発言したのです。
別班員5人の情報をシンシー側に流した非情な行為は事実ですが、それは中国の裏組織であるシンシーに深く接触するための代償だったと分かってホッとしました。
ただ、裏切りではないと分かった一方で、なぜ乃木にすら黙ってそんな危険な橋を渡っているのかという疑問は残ります。
シンシーという組織が、忠誠を測るために嘘発見器ではなく「仲間を裏切らせる、あるいは処分する」という通過儀礼を課す場所なのだとすれば、野崎の行動にも悲痛な納得がいきます。
これから幹部試験に臨む野崎の前に、どんな過酷な現実が待ち受けているのか緊張感が漂います。
公安のなかに潜む内通者は誰なのかという疑問
第15話では、もう一つ非常に不気味な事実が発覚しました。
東条の自宅から4台、そして公安の庁舎内からも合計24台もの不審な監視カメラが見つかったのです。
これらはシンシーが好んで使う特殊な超小型カメラで、市販のカメラのボルト部分に巧妙に仕込まれていました。
公安の内部にシンシーの目を引き入れた協力者がいることは、ほぼ間違いありません。
ネット上ではいくつかの怪しい人物が取り沙汰されています。
例えば、カメラの設置場所をあまりにもスムーズに答えた鈴木祥や、東条がカメラを探知している最中に背後から声をかけてきた和久井俊作などが、視聴者の検証によって怪しまれています。
劇中ではまだ誰の名前も名指しされていませんが、身内に潜む裏切り者の存在が、今後の展開をさらに複雑にしていきそうです。
永久に割り切れない物語の行方
これだけ多くの謎が一気に放り出された第15話ですが、振り返ってみるとこれまでの新庄生存説のような盛り上がっていた仮説が、今週はすっかり影を潜めていました。
新しい材料が出るたびにタイムラインの関心は目まぐるしく移り変わっていきます。
そんな中で、バルカでチンギスが乃木に渡したメモの言葉「天網恢恢疎にして漏らさず」が心に残ります。
悪事は必ず露見するという意味ですが、公安内に仕掛けられた監視カメラ網の件ともどこかリンクしているように思えてなりません。
個人的には、今回の1億2600万円の計算はあくまで例題で、これに続く次回の送金額こそが本番の座標を示すのではないかと睨んでいます。
次回は野崎の5年前の過去が紐解かれる回とのことなので、電卓を片手にしっかりと画面を見届けたいと思います。
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