日曜劇場『VIVANT』第2シーズンの第13話が放送され、あまりの衝撃的なラストにSNSが大荒れしていますね。
まさか、あの頼もしかった公安の野崎が別班の情報を流した「最大の裏切り者」として描かれるなんて、誰も予想していなかったのではないでしょうか。
私も放送が終わってからショックが隠せず、何か「裏切っていない証拠」はないかといろいろなネットの考察やファンの声を調べてみました。
そうすると、これまでのストーリーを細かく振り返ることで、彼が味方であり続けているとしか思えない要素がたくさん見つかりました。
この記事では、私と同じように野崎を信じたいと思っている方向けに、彼が「裏切っていない」と言える重要な伏線やネットで囁かれている有力な説をまとめました。
なぜ野崎守に裏切り者疑惑がかけられているのか
まずは、第13話で野崎がなぜ裏切り者だと特定されてしまったのか、その経緯を整理しておきます。
別班員5人が拉致された事件の真相を追う乃木は、容疑者とされた元公安の新庄をタイのバンコクで拘束しました。
拷問による尋問の結果、新庄は別班のことを何も知らない「シロ」だったことが確定します。
事件が振り出しに戻ったかと思われたその時、疑惑は一気に国内の公安関係者へと向けられていきました。
そこで浮上したのが、乃木を最も近くで支えていたはずの野崎だったのです。
野崎は、新庄がプライベートジェットの操縦資格を持っていることを「初めて知った」と乃木に嘘をついていました。
しかし実際には、事前に「クーダン国立飛行訓練所」に電話をして、新庄の免許情報を確認していたことが発覚します。
さらに、茨城空港の映像データを差し替えてノイズを入れるよう、サイバー対策の東条へ指示を出していたことも判明しました。
正規の航空記録を残さずに極秘でイスラエルへ出国していたことも含め、彼が別班の情報を流した「最大の裏切り者」とされる材料は十分に揃っています。
ハリー・ポッターの「スネイプ先生」をなぞる二重スパイ説
ネット上の考察で最も有力視されているのが、シーズン1から登場している『ハリー・ポッター』の伏線です。
野崎は大のハリー・ポッターファン、いわゆるポッタリアンとして描かれていました。
シーズン1の終盤、別班を裏切ったかのような行動を取った乃木は、野崎に対して「スネイプ社との商談がある」という暗号を残します。
この「スネイプ」とは、物語の途中で完全に裏切り者に見えながら、実は味方の陣営を救うために敵へ潜入していた二重スパイのことでした。
野崎自身も「スネイプ先生は裏切り者に見えて、味方を助けるために敵に潜入していた」と熱く語っていた場面を覚えている方も多いはずです。
今回の野崎の裏切り行為は、まさに彼自身がこの「スネイプ先生」の役回りを実践しているのではないかと感じてしまいます。
正直、このあたりの演出は人によって好みが分かれる部分だとは思うのですが、これまでのストーリーを考えると非常に筋が通る解釈です。
あれほど分かりやすく電話の形跡を残したのも、乃木に自分の「真意」を読み取ってもらうためのわざとらしいサインに見えて仕方ありません。
バルカへ旅立つ乃木に送られたアドバイスの真意
第2シーズンの初回である第11話で、乃木がバルカへ向かう際、野崎は「何か苦渋に直面したら、チンギスに相談するといい。良い知恵を与えてくれる」と言葉を送っていました。
このときの乃木の少し引っかかったような表情に、多くの視聴者が違和感を覚えたと思います。
公安である野崎が、バルカの優秀な刑事であるチンギスを頼るようにあえて指示した理由は何でしょうか。
これは、野崎がこの先、自分が裏切り者として動くことで乃木と直接連絡が取れなくなる未来を予測していた可能性があります。
自分が表立って動けなくなった際、チンギスを経由して何らかの真実や連絡経路を乃木に伝えるための仕掛けだったのかもしれません。
個人的には、この一言こそが野崎から乃木への「引き継ぎ」であり、最大のメッセージだったのではないかと考えています。
公式ビジュアルポスターに仕組まれた「2背者」という暗号
『VIVANT』といえば、ポスタービジュアルなどにも巧妙な伏線が仕込まれることで有名です。
第2シーズンの主要キャストが並ぶ公式ビジュアルでは、野崎だけが「2」という数字の「後ろ(裏)」に隠れるように配置されています。
これを「やっぱり野崎が裏切ることを示していたんだ」と受け取る人も多かったようです。
しかし、ファンの間ではもう一つの非常にスマートな考察が話題を集めています。
「2を背にしている」という構図から、「2背者」すなわち「ニセモノ(偽者)」を意味しているのではないかという説です。
つまり、今回の野崎の裏切り行為そのものが「見せかけの偽物」であるという、制作陣からの隠されたメッセージなのかもしれません。
この視点は非常に面白く、いかにも本作らしい遊び心に溢れた伏線だと感じます。
別班の長野専務が本当の黒幕という可能性
野崎が裏切り者を演じているのだとしたら、彼が騙そうとしている「本当の敵」は誰なのでしょうか。
ここでにわかに疑いの目が向けられているのが、第13話で東南アジア方面を統括する「別班」だったことが明らかになった丸菱商事の長野専務です。
長野専務は別班の頼もしいメンバーとして乃木たちの前に現れました。
しかし、別班の肩書を持っているからといって、本当に味方であるとは限りません。
長野が乃木に対して語った「愛する人がいるなら大事にしなさい」という言葉も、一見温かいアドバイスのようです。
ですが、乃木に薫という大切な存在がいることを再認識させ、彼の「弱点」を引き出すための狡猾な質問だったのかもしれません。
野崎は公安としての独自ルートから、この長野専務の不穏な動きを察知し、彼を欺くためにあえて最大の裏切り者という泥をかぶったのではないか。
そう考えると、すべての不可解な動きに納得がいきます。
なぜ乃木は拉致・排除されていないのか
もし野崎が本気で別班を壊滅させたい本物の裏切り者なら、あまりにも不自然な点があります。
それは、別班の中で最大の脅威である乃木を、一切拉致したり排除したりしようとしない点です。
他の別班員5人はすでに誰かに拉致されているにもかかわらず、乃木だけは自由に動いて捜索を行っています。
これは、野崎と乃木の二人が言葉を交わすことなく「眼光紙背に徹す」の精神でお互いの真意を察し合っているからだと考えられます。
野崎が裏切り者の芝居を打ち、乃木は「裏切られた男」を演じることで、別班内部の真の敵の目を欺いているのでしょう。
お互いを信頼する二人の絆が再び奇跡を起こす
こうして様々な伏線や行動 of 矛盾点を整理してみると、やはり野崎守という男が完全に裏切ったとは考えにくいのではないでしょうか。
第1シーズンでは、別班の任務のために裏切り者を演じた乃木と、その裏の真意を言葉なしで見抜いた野崎の絆が描かれました。
第2シーズンではその構図が美しく反転し、野崎が演じる裏切りの真意を乃木が読み解く番なのかもしれません。
お互いの「眼光紙背に徹す」る力を信じ合っているからこそできる、命懸けの頭脳戦です。
なお、これまでのストーリーや前作のシーズン1から伏線をおさらいしたいという場合は、TBSテレビの『VIVANT』公式サイトで提供されているあらすじや相関図などの公式情報を確認するのが一番確実です。
また、動画配信サービスのU-NEXTでは最新の第2シーズンまで全話独占配信されており、最初の31日間は無料トライアルも実施されているとのことなので、じっくりと映像を一時停止しながら伏線を探してみるのも楽しいかもしれません。
もちろん、今後の展開によってこの仮説が覆る可能性もあり、一瞬たりとも目が離せません。
二人が再び手を取り合い、大きな陰謀に立ち向かう瞬間が訪れることを、一人のファンとして強く願っています。
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