日曜劇場の続編として幕を開けた第2シーズンですが、やはり一筋縄ではいかない展開が続いていますね。
特に気になるのが、別班員であることが明らかになった丸菱商事の長野専務が、乃木に対して「好きな人に電話をしなさい」と優しく促したシーンです。
一見すると、歳の離れた上司が部下の恋路を応援しているような、心温まるアドバイスに思えます。
しかし、一瞬の隙も許されない緊密なスパイの世界において、あの穏やかな表情の裏には別の意図があるのではないかと、SNSの考察コミュニティなどでも大きな議論を巻き起こしていました。
ネット上の熱い議論やファンの方々の深い洞察を色々と集めてみたところ、単なる優しさとは思えない恐ろしい仮説がいくつも浮かび上がってきたのです。
今回は、彼がわざわざあのタイミングで電話をかけさせた裏にどんな計算が隠されていたのか、ネットの有力な考察をもとに整理していきたいと思います。
長野専務が乃木に電話をかけさせた一幕
第2シーズンの第12話ラストから第13話にかけて、物語は大きな転換点を迎えました。
タイのホテルで乃木が新たな別班関係者との接触を待つ中、姿を現したのは他でもない、丸菱商事の長野専務だったのです。
彼は別班の中で東南アジア方面を統括する要職にあり、現地警察とも強いつながりを持つ実力者であることが明かされました。
乃木にとって身近な上司が、実は同じ闇に身を置く仲間だったという事実は、視聴者にとっても非常に強烈なサプライズだったと言えます。
そんな彼が乃木の部屋を去る間際、乃木に恋人の薫へと電話をかけるよう進言します。
長野は、かつて出世のために同じ別班員と形式的な婚姻関係を結んだという、任務一筋の過去を告白しました。
その上で「家族は任務におけるリスクになるが、強さにもなる」と説き、連絡を促すのです。
陸自による盗聴を狙った罠という解釈
最も多くのファンが恐怖を抱いていたのが、陸上自衛隊による盗聴システムと連動した罠ではないかという仮説です。
第12話の中では、乃木が薫に電話をかけた際、その通話が陸自の特殊作戦群によって傍受されている様子がしっかりと映し出されていました。
長野専務があの状況で「好きな人に今すぐ電話をしなさい」と指示したのは、乃木の携帯から発信される電波を、あらかじめ陸自側に探知させるための意図的な誘導だったという見方があります。
もし長野専務が陸自の上層部や、別班の動向を探る別組織と裏で手を握っていたのだとすれば、これ以上ないほどスマートな情報リーク手段と言えるでしょう。
自らの手は汚さず、穏やかな笑顔のままターゲットをシステム上に引っ張り出す手腕は、さすが東南アジアを統括するだけのことはあります。
個人的には、この仮説が最もゾクッとする展開だなと感じています。
乃木の唯一の弱点である薫をあぶり出す誘導という解釈
もう一つの視点として、乃木の精神的な「弱点」を明確に自覚させるための、精神的なアプローチだったのではないかという意見も目立ちます。
長野は、家族という存在が裏工作においてどれほど致命的なリスクになり得るかを熟知しているはずです。
それにもかかわらず、あえて「好きな人」への連絡を急がせたのは、乃木の心の中にある最大の変数、すなわち「薫」という存在を本人の意識に強く刻み込ませるためだったのかもしれません。
もし将来的に別班が何らかの岐路に立たされた際、乃木を意のままにコントロールするため、彼女を人質として利用するための布石とも読み取れます。
別班としての冷徹な判断を狂わせるための精神的な揺さぶりとして、長野はあの言葉を投げかけた可能性があります。
完璧に計算された心理戦を得意とする長野専務であれば、相手の最も柔らかい感情の部分を狙い撃ちにするのも不自然ではありませんね。
別班員としての本気度を試すテストという解釈
長野自身が、カモフラージュのために私生活のすべてを組織に捧げてきた冷酷な経歴を持っている点も無視できません。
籍だけを入れた婚姻という、完全にドライな人間関係を維持してきた長野にとって、乃木が薫に対して抱いているような純粋な恋愛感情は、プロの工作員として甘さが残る状態に見えた可能性があります。
つまり、「好きな人に電話をしなさい」という言葉は、乃木が任務のプレッシャーに直面した際、私情と公務をどのように天秤にかけるかを観察する「適性テスト」だったという説です。
もし乃木がここで動揺を見せたり、任務より私情を優先する素振りを見せたりすれば、別班にとって危険な存在とみなされるリスクもあります。
長野は温和な態度を取りながらも、乃木が国家のための「道具」として本当に仕上がっているのかどうか、査定していたのではないでしょうか。
すべてを割り切って生きてきた先輩工作員だからこそ、優しさの皮を被った鋭いメスを入れてきたのだと考えられます。
ドラムが仕掛けた不審なパーツと別班の不信感
実は、長野専務の言動を警戒していたのは、私たち視聴者だけではなかったようです。
第13話の劇中では、ドラムが部屋を出ていく長野専務の背後に静かに回り込み、彼の襟元付近に小さな黒いパーツを取り付ける瞬間が捉えられていました。
これは別班の技術を用いた盗聴器、あるいは発信機の類ではないかと囁かれています。
つまり、乃木やドラムといった実働部隊側も、突然合流してきた長野専務を最初から100%は信用しておらず、密かに相互監視の対象に置いていたことになります。
信じられるコードを持って現れたからといって、無条件で背中を預けるわけにはいかないという、組織内部のピリピリとした不信感が浮き彫りになる描写です。
こうした細かなギミックに気付いたファンからは、長野専務の不気味さに加えて、ドラムの優秀な工作技術に対しても絶賛の声が上がっていました。
陸上自衛隊が薫の電話を盗聴していた本当の理由
一方で、長野専務の罠とは別に、自衛隊がなぜ薫の電話を盗聴していたのかという背景についても触れておく必要があります。
これについては、裏切り者の証拠を掴むための監視というよりは、別班員の身内としての「警護」目的だったのではないかという意見が一般的です。
自衛隊側があらかじめ薫の通話内容から彼女の予定や移動経路を把握していれば、先回りして万全な警護体制を敷くことができます。
もし一切の傍受を行っていなければ、突発的に外出された際に見失うリスクがあり、最悪の事態を防ぐことが難しくなるからです。
もちろん、乃木がそんなリスクのある人物と同居するとは考えにくいため、薫自身が敵側のモニターである可能性は極めて低いと言えます。
それでも、国を守るための巨大なシステムに自分たちのプライベートな会話が筒抜けになっているという事実は、なんとも不気味な余韻を残しますね。
まとめ

今回は、長野専務が乃木に薫への電話を促したシーンの裏に隠された、複数の怪しい意図について整理してみました。
陸自の傍受システムへと誘導するための狡猾な罠だったのか、あるいは乃木の人間としての覚悟を試す恐ろしいテストだったのか。
どの説も十分に筋が通っており、長野専務というキャラクターが醸し出す穏やかな恐怖感と完璧にマッチしています。
何より、ドラムが襟元に仕掛けたパーツの存在によって、味方同士のはずの別班内部でも高度な騙し合いが行われていることがはっきりしました。
誰が本当の味方で、誰を本当に信じるべきなのか、個人的には今後の最大の焦点になるのではないかと思っています。
次回の放送を待つ間、こうした無数の伏線についてあれこれ思いを巡らせる時間こそが、このドラマの醍醐味なのかもしれませんね。
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