日曜劇場『VIVANT』の第2シーズンが始まり、毎週息をのむ展開が続いていますね。
私もリアルタイムで画面にかじりついて考察を楽しんでいる一人です。
ネットを見ていると、第12話で描かれた「新ブルーウォーカー」こと太田梨歩のあまりのボロボロぶりに、心配と疑念の声が渦巻いていました。
今回は、あの過剰なまでの疲労描写が単なるお仕事の忙しさによるものなのか、それとも物語をひっくり返す伏線なのか、ネット上の鋭い考察を整理しながら考えてみたいと思います。
天才ハッカーを襲う「異常な過労死寸前」の描写
第12話では、別班拉致事件に関わっているとみられる新庄浩太郎の逃亡ルートを追うため、乃木憂助たちが動き出しました。
その中で、世界的な凄腕ハッカーであるブルーウォーカー太田梨歩はフル稼働でハッキングを進めることになります。
しかし、今回の彼女の様子は明らかに普通ではありませんでした。
パソコン機材の前でキーボードを叩きながら床へ崩れ落ちるように倒れ込み、乃木が慌てて「大丈夫ですか!?」と駆け寄るシーンが描かれています。
さらに、寝起きにふらふらとよろけたり、僅かな時間でカップラーメンをすすりながら画面にしがみつくなど、睡眠不足と疲労困憊の様子が執拗に強調されていました。
視聴者からも「さすがに酷使されすぎていて可哀想」「ちゃんと休んでほしい」と心配する声が相次いで上がっています。
キャスト変更と不自然な凡ミス
実は、今シーズンからブルーウォーカー役は飯沼愛さんから花岡すみれさんにキャストが変更されています。
この役者さんの交代そのものが単なる大人の事情ではなく、ストーリー上の演出ではないかと推測する意見も少なくありません。
そう思わせるほど、今回の太田梨歩はどこか「別人」のようでした。
かつての彼女は、あの黒須を怒鳴り散らして黙らせるほどの気の強い性格をしていました。
それなのに、今回は公安の野崎が強い態度で迫っても反発せず、怯えるような態度を見せています。
さらに不可解なのは、超一流ハッカーであるはずの彼女が犯した「3回の凡ミス」です。
新庄がウラジオストクに逃げたように見せかけたフェイク映像や、初歩的な映像ノイズを見抜けないなど、天才らしからぬ失態を演じました。
これらは本当に過労による脳の機能低下が原因なのでしょうか。
個人的には、これこそが物語の根底を揺るがす不気味なシグナルに見えて仕方がありません。
伏線①:自覚のない二重人格という仮説
ネット上で最も熱く語られているのが、太田梨歩は「自覚のない二重人格」ではないかという考察です。
自覚がないまま、もう一つの天才ハッカー人格が裏で勝手に動き、2人分のタスクをこなしているからこそ、肉体が限界を迎えているという考え方になります。
もしそうなら、異常な睡眠不足とふらつきにも納得がいきますね。
劇中で太田は、差し替えられた新富士空港の監視カメラ映像について「1人なので時間がかかる」と言っていました。
ところが直後に「早すぎて自分でも驚いています」と、拍子抜けするほどあっさり映像を見つけ出しています。
これは、別の人格が以前にハッキングした際の履歴(キャッシュ)が残っていたからではないかと推測する人がおり、非常に面白い着眼点だと感じました。
また、前作の飯沼愛さんと今作の花岡すみれさんというキャスト変更すらも、この「二重人格」を表す仕掛けかもしれないと思うとゾクゾクします。
伏線②:新庄を逃がすための「疲労の演技」
もう一つの可能性は、太田が実は裏で新庄と繋がっており、意図的に追跡を妨害している「二重スパイ」説です。
世界一のハッカーがフェイク動画を簡単に見落としたのは、過労のせいではなく「わざと見逃した」から。
そして周囲にその裏切りを悟られないために、わざとボロボロに疲れ果てた姿を演出し、同情を誘っていたのではないかという見方です。
ハッキングの罠を仕掛けて新庄側を圧倒する本来の実力を見せつつも、前半であれだけのミスを重ねたギャップは、二重スパイとしての高度なカモフラージュだったと考えると辻褄が合います。
少し考えすぎな気もしますが、『VIVANT』の緻密な脚本なら十分にあり得そうな展開です。
伏線③:長野専務の裏任務と過酷なダブルワーク
さらに現実味のある考察として、太田が「複数の依頼主から仕事を請け負っている」という多忙説があります。
第12話のラストで、丸菱商事の長野利彦専務が実は「別班」の後方支援要員であることが明かされました。
前作で太田と長野は不倫関係にあるとされていましたが、これが単なる男女のスキャンダルではなく、別班関連の作戦行動だったのではないかと囁かれています。
つまり、太田は乃木から頼まれた追跡作業だけでなく、かつての不倫相手であり別班の先輩でもある長野からの極秘命令を並行してこなしていた可能性があります。
あるいは、何者かに拉致されたお気に入りの黒須を独自にハッキングで探しているのかもしれません。
もしそうなら、単純なオーバーワークでリアルに倒れてしまったのも仕方のないことです。
ここはハッカーとしての義理堅さゆえの疲労であってほしいと願う部分もありますね。
警視庁サイバー課の東条翔太に向く疑いの目
太田梨歩の周辺に漂う不穏な空気は、彼女一人の問題にとどまりません。
警視庁サイバー犯罪対策課の東条翔太も、今回は不自然な挙動が目立ち、裏切り者候補として注目を集めています。
もともとハッカーであるブルーウォーカーに強い関心を寄せていた彼ですが、乃木が途中で東条を部屋から退出させたシーンがありました。
乃木が何かに気づいて東条を遠ざけたのだとすれば、新庄の逃亡ルートに情報が漏れていた理由も説明がつきます。
ブルーウォーカーが「1人で作業が追いつかない」と弱音を吐いていた際、東条が寝そべって起きてこなかったのも、ただの怠慢ではなく意図的なサボタージュだったのかもしれません。
このサイバーチームのギスギスしたやり取りは、観ていて非常にハラハラさせられました。
まとめ
『VIVANT』第2シーズンで描かれた新ブルーウォーカー・太田梨歩の不自然な疲労には、様々な深読みができる要素が散りばめられていました。
自覚なき二重人格なのか、新庄と手を組むスパイなのか、あるいは長野専務の裏タスクによる純粋な過労なのか。
どれをとっても次の展開に直結する重要なカギになりそうです。
正直、どの説が当たっていても驚きですが、彼女がこの後しっかり眠れる日が来るのかも含めて、今後の放送をハラハラしながら見守りたいと思います。
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